若き建築家はいまなにを考えている? ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展...

若き建築家はいまなにを考えている? ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館帰国展が凱旋中です。

文:山田泰巨

会場の中庭に設置されたドットアーキテクツの作品「馬木キャンプ」は、少子高齢化と人口減少が進む小豆島に建設された建物。構法を簡単にして、セルフビルドできる建物で新たな交流を図る試みです。©Nacása & Partners Inc.

国同士が展示内容で賞を競い合うことから‟建築界のオリンピック‟とも評される『ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展』。偶数年に開催されるため、2018年はちょうど開催年。日本館のキュレーションは貝島桃代が行うことが決定しています。さて、前回の16年に開催された『第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展』で、日本館はどのような成績だったかご存じでしょうか?  実は、ゴールドメダルにあたる金獅子賞に次ぐ‟特別表彰”受賞という快挙を果たし、国内外で高い評価を得ました。そんな話題を呼んだ日本館の展示『en[ 縁]:アート・オブ・ネクサス』の凱旋展が、2018年3月18日まで、表参道のTOTOギャラリー・間で開催されています。

本展は、1975年以降生まれの建築家12 組に光を当て、彼らの建築を「人の縁」「モノの縁」「地域の縁」という3つのテーマで紹介しています。高度経済成長や3.11を経た日本がいま、どのような建築をつくっているのか……。若き建築家たちは、人のつながりや地域とのつながりといった小さな物語をていねいに追いかけ、そこから建築の新しい価値をつくりだそうとしています。会場に並ぶのは、そんな彼らのさまざまなケーススタディ。会場では、ヴェネチアで行なった展示をベースに、映像や模型など新たな要素も追加し、再構成しています。また、出展作家たちがビエンナーレ以降にどのような取り組みを行っているかも、併せて紹介されます。いま若き建築家たちがなにを考えているのか、その思考の一端をぜひ会場でご覧ください。

西田司+中川エリカによる「ヨコハマアパートメント」。1階共用部で住民たちの生活が混じり合い、新たな価値が生まれる。大きな模型で空間を追体験できるのも面白い。©Nacása & Partners Inc.

2016年に開催された『第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展』での日本館の展示の様子。この展示がこ今回、日本に帰ってきました。

『en[縁]:アート・オブ・ネクサス―第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館帰国展』

開催期間:2018年1月24日(水)~3月18日(日)
開催場所:TOTOギャラリー・間
東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
TEL:03-3402-1010
開館時間:11時〜18時
休館日:月
会期中入場無料
https://jp.toto.com/gallerma

ギャラリートーク
「my architecture, after the Venice Biennale―私たちはどこに向かっているのか」

第3回:3月2日(金)「暮らしとマテリアルをつなぐ」
出演:成瀬・猪熊建築設計事務所、403architecture [dajiba] 、能作アーキテクツ
第4回:3月16日(金)「The Presence of the Time」
出演:仲建築設計スタジオ、miCo.、BUS
各回の開催時間:18時30分開演、 20時30分終了(予定)、 定員70人
参加無料
※事前申し込み制

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