Penが選んだ、2019年3月の注目カルチャー

Penが選んだ、2019年3月の注目カルチャー

クリエイティブを刺激する、本、映画、音楽を紹介する「Penが選んだ注目のカルチャー」。注目すべき作品を、一挙にご紹介します。



[BOOK/本] 文:今泉愛子

アメリカの国家運営は、大統領の気分しだいか!?
『FEAR 恐怖の男 トランプ政権の真実』

ビジネスマンだったドナルド・トランプが大統領に立候補し、就任したのは2017年1月のこと。それからわずか1年余りの間に政権の中枢メンバーはころころと入れ替わった。ジャーナリストの著者は、アメリカでこれまでトランプほど感情のままに決断する人間が大統領に就任したことはなかったと指摘。多数の証言をもとに、あらゆる政策や人事について意見が二転三転する政権運営の様子を伝え、トランプ大統領の功罪を明らかにする。

Penが選んだ、2019年3月の注目カルチャー

ボブ・ウッドワード 著 伏見威蕃 訳 日本経済新聞出版社 ¥2,376(税込)

IT立国エストニアが証明する、人と技術革新の幸福な関係。
『ブロックチェーン、AIで先を行くエストニアで見つけた つまらなくない未来』

エストニアがIT技術を駆使して実現している社会は、人口の少ない小国が豊かに生きるヒントにあふれている。99%の行政サービスがオンラインで利用できる他、外国人を仮想住民として認め、ビジネスを展開しやすくするイーレジデンシーを実施。海外から来たフリーランスの人に1年の居住許可を与えるデジタルノマドビザ構想も進行中。ビジネスや教育の実例も、未来への示唆に富んでいる。

Penが選んだ、2019年3月の注目カルチャー

小島健志 著 孫 泰蔵 監修 ダイヤモンド社 ¥1,728(税込)

気にくわない者には水を吹く⁉果たしてタコは意志をもつのか。
『タコの心身問題--頭足類から考える意識の起源』

タコは心をもっているのではないか。研究室の水槽で気にくわない者に水を吹きかけることもあれば、周囲の人間を一人ひとり識別し、相手によって態度を変えることもあるというのだ。こうしたタコの行動はどんな仕組みによるものか。生物の知能は、脳の大きさに比例しないし、言語能力がなくても複雑な思考は可能だ。哲学者でダイバーでもある著者は、進化の歴史をひも解き、全身にニューロンが分布しているタコの心の謎に迫る。

Penが選んだ、2019年3月の注目カルチャー

ピーター・ゴドフリー=スミス 著 夏目 大 訳 みすず書房 ¥3,240(税込)

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