鬼才・田名網敬一をひも解く個展がスタート、 湧き続ける表現の泉にどっぷ...

鬼才・田名網敬一をひも解く個展がスタート、 湧き続ける表現の泉にどっぷりと浸りましょう。

文:脇本暁子

鬼才・田名網敬一をひも解く個展がスタート、 湧き続ける表現の泉にどっぷりと浸りましょう。

新作プリント作品のひとつ。『目玉の大冒険』

日本におけるサイケデリックアート、ポップアートの先駆けとして知られる田名網敬一。1936年に東京に生まれて、御年82歳。グラフィックデザイナー、イラストレーターとして半世紀以上ものキャリアをもち、ジャンルの境界を超えて、いまもなおトップランナーとして国内外で活躍し続けています。彼がこれまで制作してきた作品は、デザイン、イラストレーション、アニメーション、実験映画、立体作品、絵画と多岐にわたり、世界中のアーティスト、デザイナー、ミュージシャン、ファッションデザイナーからも支持されています。そんな田名網をひも解く展覧会『田名網敬一の現在』が、京都dddギャラリーで2018年8月28日から開催されます。

本展は、約20点の新作プリント作品、アニメーション、立体作品からファッションブランドとのコラボレーションアイテム、出版物、プロダクトアイテムなどを網羅しています。なかでも注目したいのは、新作プリント作品。彼自身の記憶や夢を原風景にして、その80年以上もの歴史を記した"曼荼羅図"です。一見すると奇怪でありながら、ポップな妖怪画のようにも見えますが、そこに描かれているものは実体験に基づくさまざまな記憶です。アメリカンコミックを引用したアメリカの爆撃機、その中で光を放つ擬人化した爆弾、威嚇するように蠢めく鶏や金魚などは、幼い頃に体験した戦争の記憶に深く関係しています。また、田名網が敬愛するアーティストたちの作品や、SF雑誌、漫画のキャラクターなどの引用も数多く画面に発見することができます。いまだ湧き続ける表現の泉を覗き込んだような感覚になる、鬼才・田名網ワールドに浸ってみましょう。

鬼才・田名網敬一をひも解く個展がスタート、 湧き続ける表現の泉にどっぷりと浸りましょう。

展覧会のポスター。 Design by Keiichi Tanaami

鬼才・田名網敬一をひも解く個展がスタート、 湧き続ける表現の泉にどっぷりと浸りましょう。

新作プリント作品。『様式の帝国』

『田名網敬一の現在』

開催期間:2018年8月28日(火)〜10月23日(火)
開催場所:京都dddギャラリー
京都市右京区太秦上刑部町10
TEL:075-871-1480 
開館時間:11時〜19時 ※土曜日と9月9日(日)は18時まで 
休館日:日、祝 ※9月9日(日)は開館  
入場無料
www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=2&seq=00000722


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