人類の想像力を体感せよ! 「イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる」展。

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    仮面「キフェベ」/民族:ルバ/コンゴ民主共和国

    今春、東京の国立新美術館と大阪の国立民族学博物館が共同で企画し、6万人を動員した展覧会『イメージの力ー国立民族学博物館コレクションにさぐる』が、大阪・吹田の国立民族学博物館(みんぱく)に里帰り。12月9日まで開催中です。

    古今東西、神々や精霊、時間や宗教の物語など「眼に見えないもの」を畏怖し、なんとかコントロールしようとカタチを与えて視覚化してきた人類。この「イメージの創造と受け止め方に人類共通の普遍性はあるのか」。この壮大な問いをテーマに、世界最大級の民族学博物館「みんぱく」が所蔵する約34万点のコレクションのなかから、よりすぐりの約 600 点の造形が、時代や地域ではなくテーマに沿って展示されています。

    世界中から集められた約100点の個性的な仮面が壁一面に飾られ、一斉に見つめられる強烈なインパクトをもった部屋や、漁網や脱穀具などの民具が現代美術のインスタレーションの手法で展示された空間などがあり、迫力満点。まさに博物館の「資料」が「アート作品」に変貌するのを見ることができ、知識がなくても身体が反応するでしょう。人類が創り出した膨大なイメージの渦に巻き込まれてください。(Pen編集部)

    生命の樹/民族:メスティソ/メキシコ

    国立民族学博物館会場風景

    ゾウの仮面「ムバップ・ムテン」/民族:バミレケ/カメルーン

    『イメージの力 国立民族学博物館コレクションにさぐる』
    9月11日(土)~12月9日(火) 

    国立民族学博物館
    大阪府吹田市千里万博公園10-1

    TEL:06-6876-2151
    開館時間:10時~17時(日~火、木~土)入館は閉館の30分前まで
    休館日:水、年末年始(10月、11月は無休)
    無料観覧日:11月15日(土)、11月16日(日)
    入館料:一般¥830 高校・大学生¥450 小・中学生¥250 
    www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/special/20140911power/index

    「美術館からみたみんぱくコレクション」
    日 時:11 月 15 日(土)13時30分~15時(13時 開場)
    講師:長屋光枝(国立新美術館主任研究員)
    山田由佳子(国立新美術館 研究員)
    齋藤玲子(国立民族学博物館 助教)
    司会:上羽陽子(国立民族学博物館 准教授)
    会 場:国立民族学博物館 講堂
    定 員:450 名(先着順・申込不要)
    参加費:無料