日本のサブカルチャーを作品に昇華する中国の若手アーティスト、ルー・ヤン...

日本のサブカルチャーを作品に昇華する中国の若手アーティスト、ルー・ヤンの個展を見逃すな。

文:山田泰巨

日本のサブカルチャーを作品に昇華する中国の若手アーティスト、ルー・ヤンの個展を見逃すな。

日本初の大規模個展を行う、1984年生まれのルー・ヤン(陸揚)。2015年のヴェネチア・ビエンナーレでは中国館の出展作家に選出、2017年には東アジア文化都市2017京都『アジア回廊 現代美術展』にも参加しました。

デジタルデバイスの発達で、音楽や映画などのコンテンツは世界各地にタイムラグなく届くようになりました。そうしたコンテンツのひとつと言える日本のアニメーションを見て育ち、それに影響を受けた若い世代のクリエイターが、世界各地で登場し始めています。中国の若手アーティスト、ルー・ヤンもそんなひとり。中国・上海で活動する彼女が、青山のスパイラルで2018 年1月5日(金)から1月22日(月)まで展示を行います。

「世界を理解するために、ある人は難しい哲学書に挑むかもしれないけれど、私の場合はアニメや漫画から深いものを学ばせてもらった。自分の作品もそういうものになれたら」

映像やインスタレーション、アニメーション、ゲーム、3DCGなど、デジタルメディアを通じて、科学と精神世界のつながりを表現するルー・ヤン。その表現には、彼女が幼い頃から親しんできた日本の漫画やアニメーションの表現技法を数多くみることができます。本展では、火・水・地・風を象徴する神をモチーフとした映像インスタレーションと、彼女が以前から興味をもっていた日本のアイドル・ちゃんもも◎(バンドじゃないもん!)を起用した新作映像作品を発表。「脳と意識」に焦点を当て、ゲームやミュージックビデオなどがもつエンタテインメント的な要素や技法を取り入れることで科学と意識、現実と想像の境目を表現。勧善懲悪的でユーモラスな映像作品として昇華させます。

日本で独自に発展したアニメーションや漫画、アイドル文化が、アーティストの作品にも引用される時代になったことを示す本展。サブカルチャーとされてきた分野がいま、世界のクリエイションに影響を与えていることを実感させられるはずです。


『電磁脳神教 脳制御士 - Electromagnetic Brainology Brain Control Messenger』の制作風景。

日本のサブカルチャーを作品に昇華する中国の若手アーティスト、ルー・ヤンの個展を見逃すな。

2016年に横浜・象の鼻パークで行なったスマートイルミネーション横浜で公開した『power of will - final shooting』。巨大化させた自身の目から空に向けてレーザー光を放つ。

日本のサブカルチャーを作品に昇華する中国の若手アーティスト、ルー・ヤンの個展を見逃すな。

『電磁脳神教 脳制御士 - Electromagnetic Brainology Brain Control Messenger』よりキーホルダー。

『ルー・ヤン展 電磁脳神教 - Electromagnetic Brainology』

開催期間:2018 年1月5日(金)~1月22日(月)
開催場所:スパイラルガーデン
東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1F
TEL:03-3498-1171
開場時間:11時~20時
会期中無休
会期中入場無料
http://www.spiral.co.jp/e_schedule/detail_2407.html

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