異なるものの境界に意識を向けた作品から、 「うちとそと」を感じてみよう。

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    今年の夏は、アートの世界に浸ってみませんか。

    「アーツ前橋」は、2013年に誕生した新しい芸術文化の発信拠点です。「コレクション+」は、群馬県前橋市ゆかりの若手作家の作品と収蔵作品を一緒に展示し、作品間の対話を促す、アーツ前橋のシリーズ企画展です。


    8月1日(土)〜9月23日(水祝)まで開催する同企画『うちとそと』展は、異文化との出合いや自己/他者のような異なるものとの間に存在する境界を意識することで生まれた作品を紹介します。収蔵作品のなかから展示するのは、南城一夫(1900~1986)、清水刀根(1905~1984)、久保繁造(1911〜2006)、中村節也(1905~1991)によるもので、ヨーロッパなど、旅を通じて異国で出会った人や風景が情緒豊かに描かれています。そのほかに、今井充俊(1957~)、金井訓志(1951~)、白川昌生(1948~)の作品を展示します。


    前橋市ゆかりの作家として参加する、新進気鋭の若手作家の川松康徳(1984~)は、白川の作品『コンセプト・ノート』を基に新作のインスタレーションを発表します。前橋出身の林麻依子(1987~)は、陶を用いて、作品の一部を切り取り、陶の裏側を見せることで、光と影、動と静を表現して「うちとそと」へと意識を向けます。


    会期中には、作家とゲストによるトークショーのほか、学芸員によるギャラリーツアー、こどもアート探検などのイベントも開催されます。過去から現在、世代という境界線を見つめた時に、新しい発見があるかもしれません。(阿部博子)


    上段写真:最終形の表面の色を想像しながら、何層もの粘土の色面を重ねていく。林麻依子『月夜はさざめく風をくぎづけにする』(2011年)陶器 アーツ前橋蔵

    金井訓志『ねてまて』(1986年) 石膏地、膠、ボーロ、アクリル絵具、金箔 アーツ前橋蔵

    清水刀根『巴里の街B』制作年不詳 油彩、カンヴァス アーツ前橋蔵

    前橋にゆかりのある若手作家、川松康徳は、収蔵作品である白川昌生の『コンセプト・ノート』を丹念に調査することで自身の新たな作品を展開する。
    川松康徳『me(an)』2013年 作家蔵

    コレクション+「うちとそと」
    開催期間:8月1日(土)~9月23日(水祝)(水曜休館、9月23日(水)は開館)
    主催:アーツ前橋
    群馬県前橋市千代田町5-1-16
    TEL:027-230-1144
    http://www.artsmaebashi.jp/?p=5616