なぜフランス人はマリニエールを愛するのか。メイクアップアーティストの定番服

  • 写真:戸板直哉
  • 文:鈴木桃子
  • 編集:上野ルミ
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世界各都市の洒落者たちが、日常的に着ている愛用の一着。それはいかにして彼らの“ユニフォーム”となったのか。こだわりや着こなしのコツには、学ぶべき点がいくつもある。メイクアップアーティストのユーゴ・ヴィラールが愛する“ユニフォーム”とは。

ファッションの楽しさは、最先端の美意識や価値観との出合いだけでは終わらない。むしろその後に続く長い時間にこそ、本当の醍醐味や価値があるはずだ。

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ユーゴ・ヴィラール●メイクアップアーティスト。パリ生まれ。パリ生まれ。16歳で学校を辞めメイクアップの道に。名だたるフォトグラファーに支持され、シャネルやフェラガモ、マックスマーラなどのキャンペーンも手掛ける。モデルとして活躍したことも。

ブルターニュ生まれのマリニエールが、自身のルーツを体現する

ヴィラールのユニフォームは、フランス海軍の制服である伝統的なマリニエール(ボーダーニット)。「僕の家族は、マリニエールの発祥地であるブルターニュ地方にルーツがあります。マスキュリンだけど少しやわらかな印象もあって、自分らしいと感じられる一着。着心地も抜群だし、週に一度は着ています」。

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ショールは防寒対策だけでなく、ラフに巻くことで雰囲気をやわらげる効果が。

クラシックなワークウエアを愛する理由は「労働者の制服としてつくられた服は、着ていると自信や強さを与えてくれる気がするから」。とはいえ武骨になりすぎないように“働いているブルジョワ”をイメージし、小物使いでエレガントなエッセンスを添える。

FB-4.jpgベージュのワークジャケットからマリニエールをのぞかせて軽やかに。フランス最古のワークウエアブランドであるル・ラブルールのデニムは、ステッチやフロントボタンにいたるまで、ディテールがていねいにつくり込まれ洗練された印象。祖母から受け継いだショルダーバッグを合わせて。
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昼と夜の寒暖差が激しいパリでは、ショールが欠かせない。蚤の市で見つけたものや友人から贈られたものなど、「気づけばチェック柄のショールが増えているんです」とヴィラール。

マリニエールを中心にデニムやコートを合わせるネイビーのレイヤードスタイルがお気に入りだ。「ネイビーの服ばかり揃えてしまいます。白と青の服を組み合わせれば完成。どうやら僕は、典型的なフランス人のようですね(笑)」

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ル ラボの香水「ヴァイオレット30」は、ボトルに自身の名前も印字したお気に入り。日々のジュエリーはシンプルなシルバーのピアスやネックレスを基本に、祖母から譲られた鳥形イヤリングや、蚤の市で見つけた本物の鳥の足のブローチなどユニークなものも。
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マリニエールにデニムジャケット、コートを重ね、同系色の異素材でレイヤードするスタイルが定番。デニムはイギリスの老舗ワークウエアブランド、ライブロのもの。ドイツのブランド、モナークのコートはシンプルなシルエットでデイリーに活躍。花柄のヴィンテージスカーフで、エレガントなアクセントを添えて。

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