【洒落者のユニフォーム】パリの香水ブランド創設者が語る、テーラードの美学

  • 写真:戸板直哉
  • 文:鈴木桃子
  • 編集:上野ルミ
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世界各都市の洒落者たちが、日常的に着ている愛用の一着。それはいかにして彼らの“ユニフォーム”となったのか。こだわりや着こなしのコツには、学ぶべき点がいくつもある。法律の道から香水ブランドのファウンダーに転身したピエール=ジュニア・メナナが愛する“ユニフォーム”とは。

ファッションの楽しさは、最先端の美意識や価値観との出合いだけでは終わらない。むしろその後に続く長い時間にこそ、本当の醍醐味や価値があるはずだ。

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ピエール=ジュニア・メナナ●ノート・ドゥ・バ・ドゥ・パージュ創設者。パリ生まれ。ルーツであるカメルーンに移住後パリに戻り、法学を学ぶ。同じく法律を学んでいたアリスと結婚し、2023年にふたりで香水ブランド「ノート ドゥ バ ドゥ パージュ」を立ち上げる。

法律の道を離れたいまも、テーラードジャケットは毎日着るユニフォーム

法律の道から香水ブランドのファウンダーに転身した、ユニークな経歴を持つメナナ。「かっちりして着づらさを感じる人も多いと思いますが、僕はスーツを着るのが好きで、フォーマルなスタイルにも自信を持っています。子どもの頃から週末、教会に行く時には必ずスーツを着ていたことが大きいですね。法律の世界を離れた時スーツはもう着ないだろうと思ったのに、結局いまでも毎日着ています(笑)」。

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花柄やヒョウ柄など、ユニークな柄のネクタイを50本ほどコレクションしているメナナ。ジュエリーはパリ発ブランドのタンダヴニールなど、シルバーリングを重ね着け。 

なかでも、コム デ ギャルソンのテーラードジャケットは、日常的に愛用する彼のユニフォーム。「シックなのにボタンが3列というところにヒネリが効いていて、どんなスタイリングにも寄り添ってくれます」。

3 (1).jpgシックな印象を保ちながら、ランニングの時も履くというほどデイリーに愛用している、ジュンヤ ワタナベのワイドデニムでカジュアルダウン。ヴィンテージ加工が施されたTシャツは、自身の香水ブランドとアンセルムのコラボ。タジのサボが抜け感を演出する。
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ロック好きでエディ・スリマンのスタイルにも影響を受けているというメナナは、サンローランのブーツやグッチのローファーなど気に入った一足を色違いで購入し、何年も履き続けている。

時にはラフなエッセンスをミックスして着崩し、幅広いスタイルを楽しむ。着こなし次第で多彩な表情を見せてくれるテーラードジャケットは、そんな彼を体現している一着なのだ。

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「ノート ドゥ バ ドゥ パージュ」の香水は、本を思わせる凝ったパッケージ。中にはそれぞれの香りにまつわる物語が綴られている。母へのオマージュの香りである「TOWEDE」はベストセラー。
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フォーマルとミリタリー、ふたつのテイストを併せ持つスタイル。ジャケットのボタンをすべて留めて、首元の構築的なカッティングを際立たせた。ヴィンテージのアーミーパンツが、ジャケットに潜むワークのニュアンスを引き立てる。南仏カマルグ発の老舗、ラ・ボッテ・ガーディアンのファーマーズブーツを合わせて。

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