290年以上の歴史を誇るブランパンは、現存する世界最古の時計ブランドとして知られる。その伝統が息づく「ヴィルレ」コレクションに38㎜ケースの新作が登場した。研ぎ澄まされたスタイルにクラシックの美学が宿る。
受け継がれてきた美しさを、いまの装いで愉しむ
クラシックとは単に古典を意味するのではなく、時によって洗練に磨きをかけた古雅を意味する。たとえばクラシックの名曲がそれぞれの時代の解釈と創造性によって、常に新しい演奏が生まれるように。時計におけるクラシックの名手こそブランパンである。
創業は1735年、初期からマニュファクチュール体制を構築し、スイス時計製造に確固とした地位を築く。以降1950年代初頭のダイバーズウォッチなど独創的な技術開発を誇ったが、70年代のクオーツ時計の台頭でやむなく休眠状態へ。再始動を果たしたのは83年のことだ。
この時、機械式時計の伝統を守り、その復権の旗頭となる「シックス・マスターピース」と呼ばれる伝説のコンプリケーションを発表し、8年をかけて6本のコレクションを完成させたのだった。そしてこの意思を受け継ぐものとして2002年に誕生したのが「ヴィルレ」である。

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ドレスウォッチの王道であるラウンドケースに、懐中時計のハンターケースから着想を得たダブルステップベゼルを特徴にする。端正なデザインはまさに「シックス・マスターピース」の継承だ。昨年フルモデルチェンジといえる刷新をしながらも、基本を崩すことはない。それもブランドの精神の象徴だからだろう。新作では待望の38㎜ケースが加わった。
これまでの40㎜に対し、より引き締まったサイズに魅力を凝縮する。それも、誇示ではなく、抑制によって個性を表現してきたコレクションらしい。その上でステンレス・スチールケースに艶やかなサーモンカラーの文字盤を初めて採用し、ブティック限定ではイエローゴールドの針やインデックスを組み合わせたバイカラーを導入するなどモダニティを演出する。
3針カレンダーというベーシックなスタイルほどオリジナリティを表現するのは難しい。それでも12時位置に創業者ジャン=ジャック・ブランパンのイニシャル、JBのロゴを掲げ、4時のローマ数字を視認性の高いバータイプに代えるなど細部にデザインを注ぎ、魅力を際立たせている。
心地よい装着感と袖下にも収まるサイズは、ビジネスはもちろん、カジュアルにも着けるシーンを選ばない。控えめさとは対照的な充足感に時代を超越するクラシックの真髄を味わうのだ。
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希少なバイカラーが映える、ブティック限定モデル

初のサーモンカラーの文字盤は、美しいサンバースト仕上げが光を受けて表情を変える。インデックスのブラックが全体を引き締めるとともに、カレンダー表示の地色を文字盤と統一することで一体感を損なわない。一方、ブティック限定モデルは、ステンレス・スチールとイエローゴールドの希少なバイカラー。針やインデックスはゴールドトーンのオパリン文字盤に溶け込み、ステンレスケースとも自然に馴染む。レザーストラップはそれぞれの個性に合わせたアンスラサイトとオリーブグリーンのヌバックを採用。フォーマルだけでなく、カジュアルなスタイルにも合わせやすい。
タイムレスなデザインもステンレス・スチールとレッドゴールドのケース素材によって味わいが異なる。スタイルや好みに合わせて選びたい。
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細部に息づくこだわりが、端正な佇まいを支える
