【SF世界に託した物語】過去から未来へ、バカラが受け継ぐ卓越した匠の技〈ミラノデザインウィーク2026レポート〉

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    エマニュエル・ルチアーニがキュレーション・制作した展示と映像作品(写真右)はフィリップ・K・ディックのSF小説「クリスタル・クリプト」(1954年)から着想を得た。

    1764年にフランスで創業以来、卓越した職人技を継承してきたバカラ。

    アーティストで振付師でもあるエマニュエル・ルチアーニはそのクラフツマンシップを讃えて、職人が働くマニュファクチュールを神聖な「大聖堂」と解釈した展示と映像「クリスタル・クリプト」へと昇華。

    外光を遮断した静謐な空間では、バカラを象徴する作品群とともにその映像を投影した。

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    展示室中央の宇宙船に見立てた作品には、バカラの職人技の粋を集めた「オート・クリスタルリー」コレクションが並んだ。

    全体キュレーションも手掛けたルチアーニは、「職人たちの所作を観察し、それをSF的な世界を舞台に、ダンサーたちがクリスタルづくりに躍動する身体表現の映像へと変換しました」と語る。

    展示室中央にある船のような作品は、時空を超えバカラの芸術品を運ぶ“宇宙船”に見立てた。

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    名作を再解釈した、モジュールシャンデリア

    そして、会場のもう一方で披露されたのが、デザイナーのベサン・ローラ・ウッドによるシャンデリア「ミル・フルール」だ。

    名作シャンデリア「ゼニス」を再解釈し、リング状のモジュールが連なるシステムとして構築した。

    ゼニスのシンボルである曲線的なアームや、煌めくプリズムを組み合わせながら、メゾンのアーカイブからフローラルモチーフを取り入れた。

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    4年の歳月をかけて制作が行われた、ベサン・ローラ・ウッドによる新作シャンデリア「ミル・フルール」。19世紀に誕生した名作「ゼニス」を再解釈している。直径の異なる大小のモジュールを組み合わせて、空間に独創的な彩りを添えた。

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    アーカイブから見出された、繊細なモチーフ

    「美しい曲線を描くリングやその中に咲きこぼれる小さな花といった繊細なディテールを発見し、匠の技と芸術性を体感してほしい」とローラ・ウッド。

    豊かな色彩と造形感覚に彼女の個性が光る。

    ルチアーニとローラ・ウッドが手掛けたふたつの展示は、職人技が、過去・現在・未来へと受け継がれるさまを体現していた。

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    エマニュエル・ルチアーニが手掛けた展示空間では、時代を超えて愛されるバカラのアイコン的グラス「アルクール」も用いられた。

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