(4K mini LEDテレビ)
SHARP AQUOS XLED 4T-65X9A シャープ Aクオス XLED 4T-65X9A
生成AIはいまやすべてのデバイスに入る。もちろんテレビも例外ではない。これまで番組検索などに使われてきたが、シャープの2026年版mini LEDと有機ELテレビはまったく違う。AIとの〝会話〟を打ち出したのだ。一般的にはリモコン内蔵マイクに話し、テレビ画面上の文字もしくは声で返してくるが、シャープは3Dのキャラクターが画面に登場し、視聴者と親しげに会話を交わす。65型などの大きなテレビではほとんど等身大と言える。
トピックはなんでもOK。たとえば動物園の思い出話から、キリンの首がなぜ長いのかという疑問にまで答えてくれる。「昨日、動物園に行ったよ」と話しかけると、AIキャラクターが「どんな動物を見たの?」と質問。「キリンを見たよ。どうして首が長いのかな」と言えば、「高い木の葉を食べるためだよ」と返ってくる。
AIキャラクターは記憶機能を持ち、次の会話に活かされる。天気、推しのタレントなど、関心のある話題を適宜、話してくれる。もちろんコンテンツ検索も得意。「面白い番組はやっていないかな」と聞けば、会話を通じて気分や意図を汲み取り、適切な番組をネットや地上波から推薦してくれる。
シャープが独自開発した生成AI技術を活用し、ユーザーの気持ちに寄り添う会話を実現。また快適な会話のテンポを保つため、できるだけテレビ本体内で情報処理し、複雑な質問や専門的な情報のみインターネットを介してクラウドから引き出すという仕組みだ。
シャープの今回の試みは、テレビの存在価値を変える。受け身一方だった視聴者とテレビの関係を〝相互関係〟に変え、テレビが友達、先生、コンシェルジュに変身するのである。つまり、テレビの人間化だ。
麻倉 怜士
デジタルメディア評論家。デジタルシーン全般の動向を常に見据える。著書に『高音質保証! 麻倉式PCオーディオ』(アスキー新書)、『パナソニックの3D大戦略』(日経BP社)などがある。AWOL Vision お問い合せフォーム
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