グランドセイコーのマスターピースコレクションに、信州・蓼科高原の滝をハンドエングレービングで写し取った世界限定50本の新作が加わる。7月10日の発売に向け、その全貌が明らかになった。
水が岩を穿ち、霧を散らし、光を割く——そんな飛泉の一瞬を、金属の上に永遠として刻み込んだ腕時計が誕生した。グランドセイコーのスプリングドライブ製造地として知られる信州・蓼科高原。その原生林に流れる蓼科大滝の幻想的な情景を、マイクロアーティスト工房の匠がハンドエングレービングによってケースとダイヤルに写し取ったのが、今回のマスターピースコレクション新作だ。
ダイヤル面を覆う繊細な模様は、大地から湧き出す清らかな湧水の流れ。その水がダイヤルからケースへと滝のように落ちていくかのごとく、ケース全体には無数の放射模様が刻まれている。光と陰が生み出す多様な表情は、見る角度や時間帯によって絶えず変化し、まるで本物の水面を眺めているような感覚を呼び起こす。
素材に選ばれたのはプラチナ950。ザラツ研磨によってゆがみのない平面に整えられたうえで彫金が施されており、シャープな稜線と繊細なヘアライン仕上げが共鳴し合う。時分針とインデックスには14Kホワイトゴールドを採用し、グレーのテンパー針がダイヤルの上をなめらかに滑るように時を刻む。
84時間の鼓動を宿す、最薄クラスのスプリングドライブ
内部に収められた手巻きスプリングドライブムーブメント「キャリバー9R02」は、グランドセイコー専用ムーブメントの中でも最薄の厚さ4㎜。1967年発売の初代44GSと同じ9.6㎜のケース厚を実現するうえで欠かせない存在だ。「デュアル・スプリング・バレル」と「トルクリターンシステム」の組み合わせにより、約84時間というロングパワーリザーブも確保している。ムーブメントの仕上げも妥協なく、受けの輪郭やねじ穴周囲には手作業の鏡面仕上げ、平面全体にはヘアラインが施され、裏蓋を開けた瞬間にも息をのむ美しさが広がる。
ストラップは2種類が付属する。艶やかなグレージング加工のクロコダイルストラップに加え、KYOTO Leather(京都レザー)が手がける牛皮革ストラップは、躍動する水の流れと岩にはじける水しぶきを手加工の箔押しで表現した逸品だ。時計本体と同様に、「水」というテーマが全体を貫いている。
蓼科の飛泉はいまこの瞬間も流れ続け、変わらぬ姿で光を散らしているだろう。その永遠の一瞬を腕に刻む機会は、世界でわずか50人にしか訪れない。
グランドセイコー専用ダイヤル
TEL:0120-302-617
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