テキーラのイメージを聞かれたら、「ショットグラスでグイッと飲み干す酒」と答える人は多いだろう。だが近年は、じっくりと味わいながら楽しむプレミアムテキーラが注目を集めている。サントリーのプレミアムテキーラ「トレスジェネレーション」もそのひとつ。日頃からテキーラを愛飲するHEY-SMITHの猪狩秀平が、「トレスジェネレーション」の魅力を語る。
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3世代の物語が宿る、プレミアムテキーラ
パンクバンド「HEY-SMITH」のギター&ボーカルで、フロントマンとしてバンドを牽引する猪狩秀平。あまりメディアに登場せず、年間130本余りのライブをこなす独自のスタイルで長年活動を続け、熱狂的なファンを獲得してきた。その猪狩が「いちばん好き」という酒がテキーラだ。理由について「テキーラは飲めば誰もが明るくなるし、仲間と一緒に楽しみたい酒。だからライブの打ち上げには欠かせない」という。
この日、猪狩が手にしているのは、サントリーのプレミアムテキーラ「トレスジェネレーション」。“3つの世代”を意味するこの名には、テキーラの誕生に関わり、いまの地位へと導いた「サウザ家の3人」へのオマージュが込められている。
メキシコのハリスコ州テキーラ村で19世紀半ば過ぎに蒸溜所を設立し、自らの酒を「テキーラ」と名付けたのが、初代のドン・セノビオ。“テキーラの父”とも呼ばれる彼の遺志を受け継ぎ、テキーラがメキシコの国民的スピリッツになる基礎づくりに貢献したのは、息子のドン・エラディオだ。その長男であるドン・ハビエルは、テキーラが原産地呼称で保護されるよう熱心に働きかけ、価値を高めるべく尽力した人。まさにテキーラの歴史とともに歩んだ偉大なる蒸溜所で、「トレスジェネレーション」の名で親しまれているこの酒は生まれた。
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フレッシュでなめらかなトレスを、香りと味わいで体感
テキーラの原料は、ブルーアガベという植物だ。成熟するのに一般的には6年以上という長い時間がかかる。「トレスジェネレーション」は自社農園でていねいに栽培したブルーアガベを100%使用。収穫後24時間以内に製造を始めることで、フレッシュでフルーティーな味わいを実現する。
新樽のアメリカンオークで12カ月以上熟成させた「トレス アネホ」をロックで味わう猪狩。グラスを鼻に近づけ、まずは香りを楽しむと、「なんだろう、土というか、大地を連想させる豊かな香りがありますね」とひと言。メキシコの大地で完全に成熟するまでじっくりと育てられたブルーアガベ由来の、瑞々しい香りをキャッチしたようだ。
「トレス アネホ」を口に含み、ゆっくり飲み込むと、とても穏やかな表情に。「口の中では甘みというか、まろやかさを感じるのですが、飲み込む瞬間はしっかりと力強さがあり、スパイシーな余韻を残してくれる。この感じ、とても好きですね。これまで飲んできたテキーラの中でも、特に滑らかさが素晴らしい」と再びグラスに手を伸ばす猪狩。
テキーラづくりの最終工程となる蒸溜は、一般的に単式蒸溜器で2回行う。だが、「トレスジェネレーション」はさらにアガベ由来のフレッシュさを感じさせるべく、蒸溜の回数を3回に。このこだわりがスムーズな味わいを生み出し、フレッシュでフルーティーな風味にもつながっている。
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不屈の姿勢が、いまの自分につながる
“テキーラの父”と呼ばれる初代に始まり、テキーラを育て、発展へと導いたサウザ家の3人。長い時の流れの中には、メキシコ革命など数々の困難が待ち受けていた。それでも代々意志を受け継ぎ、前に進み続ける原動力となったのは、不屈ともいえるテキーラへの情熱だった。
HEY-SMITHを結成して20年目を迎えた猪狩も、「決して平坦な道のりではなかった」とこれまでの長いバンド人生を振り返る。
「最大のピンチは、10年前にオリジナルメンバーが抜けたときでした。このバンドも終わりかな、と思って。それでも僅かな希望に賭けてチャレンジしたんです。諦めずにやり続けたいま、10年前よりも強いバンドになりました」
彼もまた、数々の困難を経験したなかで、不屈ともいえる音楽への情熱で前に進み続けてきた。トレスの歩みを聞きながら、自分を重ねるように語るその姿には、波瀾万丈な時代を生き抜いてきた者だけが知る、静かな自負が満ちていた。
そんな猪狩は「トレス アネホ」について、「ストレートはもちろん、ロックで味わいながら飲んでみてほしい」という。
「テキーラを飲んだことがある人は、『こんなおいしいテキーラがあるんだ』と驚くのではないでしょうか。飲んだことがない人は、この味が自分好みの味わいを探す“テキーラの旅”が始まるきっかけになるかもしれません」
フレッシュでなめらかな味わいのプレミアムテキーラ「トレスジェネレーション」。これまでのイメージと一線を画すこのテキーラには、“嗜む”という言葉がふさわしい。
