【住宅地の上をゆく】 パリ郊外に突然現れた“空中ケーブルカー”という日常

  • 写真&文:髙田昌枝(パリ支局長)
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PARIS パリ/フランス

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ゴンドラの定員は10人。次々と乗客を運ぶさまは、スキー場や山の観光地を彷彿させる。

パリ郊外に新種の公共交通が誕生した。パリのメトロM8号線の終点ポワント・デュ・ラック駅を起点とするC1は、空中をゆく10人乗りのケーブルカー。パリの南東に隣接する新興住宅エリア、1日1万1000人の足となる。朝5時30分から23時30分まで運行、全長4.5km、5つの駅を18分で結ぶ。騒音もなく渋滞知らずのエコロジカルな交通、とイル・ド・フランス交通局は胸を張る。都市型ゴンドラの運行にあたって、担当従業員はスキー場に出向いて研修を行ったとか。乗車料金は、パリ市内のメトロと共通のシステムで2.50ユーロ。渋滞知らずだが、敵は強風。運休の場合は、やむなくシャトルバスが出動することも。今後の運行にも注目が集まりそうだ。

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住宅地の間を通過するゴンドラ。窓からは、周囲の住宅や森林など、さまざまな絶景を堪能することができる。地元の利用者はもちろん、カメラ片手に試乗しにやってくる遠方からの利用客も少なくない。