
今から100年前、ライカはそれまでの常識を破り、世界で初めての量産型35mm判カメラとして「ライカⅠ」を生み出し、写真界に革命をもたらした。この先駆的な精神は、ライカの「モノクローム」カメラにも受け継がれている。それは純粋なモノクローム写真への一貫したこだわりと、あえてカラーを排することを選ぶ勇気だ。
「ライカQ3モノクローム」¥1,199,000。ライカストア、ライカオンラインストア、ライカブティックおよびライカ正規特約店にて発売中。
新たに登場した「ライカQ3モノクローム」は、慣れ親しんだやり方から離れ、新しい写真の世界を開拓する姿勢を体現したカメラだ。光と影によるイメージングのみに焦点を当てたこのカメラの登場により、フルサイズコンパクトカメラの新たな章が幕を開ける。
モノクローム撮影専用センサーを搭載したライカQシリーズとして「ライカQ2モノクローム」に続く、第二世代となる「ライカQ3モノクローム」は、写真撮影の本質に焦点をあて、輝度情報のみを記録する。
写真だけでなく、動画もモノクロームで撮影できる。
6000万画素のモノクロームセンサーとトリプルレゾリューション技術により、驚くべきシャープネス、印象的なダイナミックレンジ、そして、卓越したトーンの深みを実現。カラーフィルターを使用することなく、細部まで妥協のない画質を生み出す。
また、ISOは100から200000に対応し、6000万、3600万、1800万画素の解像度で画像ならびに最大8Kの動画を録画することができる。
レンズは明るい単焦点レンズ「ライカ ズミルックス f1.7/28mm ASPH.」を採用。厳しい光の条件下でもノイズが少なく、ニュアンスと質感に富んだ写真撮影が可能となる。
ホットシューの手前に「Monochrom」の刻印がさりげなく配されている。そのほかの文字のカラーもブラックまたはグレーを採用。
また、ドイツで製造され、フルメタルのボディとレンズフードはブラックペイント、トッププレートの「Monochrom」の刻印と文字は控えめなブラックまたはグレーで、レザー部分にはスタイリッシュな仕上げが施されている。
赤い「Leica」ロゴをあえて省くことで、モノクローム写真に通じるミニマリズムを静かに強調するところも、このカメラらしい設えだ。
機能面はほとんどが「ライカQ3」と同様だが、独自のカラーコンセプトに沿ったアイコンとメニュー構成によって直感的に操作ができるユーザーインターフェースは、新しいコンセプトを取り入れたもの。さらにライカQシリーズで初めてコンテンツクレデンシャル技術を搭載。コンテンツ認証イニシアチブ(CAI)に準拠したデジタル署名を画像に付与することで、その出所や撮影後の変更を改ざん不可能な形で証明してくれる。
オプションの「キャリングストラップ 平編みレーヨン&レザーブラック」(左)、「キャリングストラップ 平編みレーヨン&レザーコニャック」各¥26,400
オプションのアクセサリーを纏えば、「ライカQ3モノクローム」をより自分好みのスタイルに仕上げることができる。「ライカQ3」のアクセサリーを使用することもできるし、カメラ本体とマッチするレザー外装を施したワイヤレス充電機能付きハンドグリップやレッドフィルター、各種ストラップも用意されている。
安易な考え方かもしれないが、なにげないシーンもモノクロームにするだけで俄然雰囲気の良い写真になることがある。だからこそ、光と影を写す写真の原点に立ち返りながら、日常をよりアーティスティックな作品として残したい人に特にオススメしたいカメラが「ライカQ3モノクローム」なのである。