名作と呼ばれる腕時計には、時代を超えて愛される理由がある。各ジャンルを代表する定番コレクションこそ、その証しだ。伝統を守りながら、最新技術とデザインで2025年も進化する。今回は、厳選したパイロットウォッチを4本紹介。
2025年は腕時計の“名作”が改めてフォーカスされた1年であった。そして、名作と呼ばれる腕時計には、一つひとつの物語がある。時代を超えて受け継がれる100本の腕時計、その“物語”を読み解いていこう。
『未来へ受け継ぐ 名作腕時計、100の物語』
Pen 2025年12月号
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ブライトリング「ナビタイマー B01 クロノグラフ 41ジャパン リミテッド」
ブライトリングが1952年に開発した回転計算尺付きクロノグラフ「ナビタイマー」は、パイロットの計算を手首上で可能にした革新だった。国際オーナーパイロット協会の公式時計として採用され、複雑な計算尺を配したダイヤルがそのゆるぎないアイデンティティだ。日本限定の本作は18KRGケースにブラックMOPダイヤルを採用した稀有な仕様。
ベル&ロス「BR-03 クロノ ラファール・ソロ・ディスプレイ」
1994年の創業以来、ベル&ロスは航空計器の視認性を腕時計へ昇華させてきた。「BR-03」のスクエアケースはブランドの象徴だ。本作はフランス空軍ラファール戦闘機デモチームの公式パートナーモデルで、ブラックセラミック製ケースに「BR-CAL.301」自動巻きを搭載。文字盤の黄色の点線とオレンジ針が精密性を示す。
アイ・ダブリュー・シー シャフハウゼン「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 “トップガン・ミラマー”」
IWCのパイロット・ウォッチは1936年の誕生以来、航空界とともに歩んできた名作で、視認性と耐磁性を追求してきた。2007年に登場したトップガンシリーズはセラミックケースを採用し、米海軍戦闘機兵器学校の名称使用を企業として唯一公式に認められている。新作モデルはパントン社と共同開発され、教官が着用するTシャツの色から着想を得たライトブルーで統一された。
ハミルトン「カーキ アビエーション パイロットパイオニア」
ハミルトンは1914年から米軍に時計を供給し、ミリタリーウォッチの名門ブランドとして歩んできた。第二次世界大戦では100万本以上を米軍へ納入し、多くの兵士を支えた。「カーキ アビエーション」はその系譜を継ぐコレクション。本作は米軍航空部隊の懐中時計「モデル23」から着想を得た。カテドラルハンズの針、グレインド仕上げダイヤル、パティーナ調ストラップがヴィンテージの風格を醸す。

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