名作と呼ばれる腕時計には、時代を超えて愛される理由がある。各ジャンルを代表する定番コレクションこそ、その証しだ。伝統を守りながら、最新技術とデザインで2025年も進化する。今回は、厳選したコンプリケーションウォッチを4本紹介。
2025年は腕時計の“名作”が改めてフォーカスされた1年であった。そして、名作と呼ばれる腕時計には、一つひとつの物語がある。時代を超えて受け継がれる100本の腕時計、その“物語”を読み解いていこう。
『未来へ受け継ぐ 名作腕時計、100の物語』
Pen 2025年12月号
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ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ・エクストラフラット パーペチュアルカレンダー」

世界最古の時計マニュファクチュールが誇る「オーヴァーシーズ」は、アクティブなライフスタイル向けにラインアップを充実させながら、スポーツウォッチと複雑機構の融合を図ってきた。本作は厚さ8.1㎜のケースに、2100年までのパーペチュアルカレンダーを搭載。金色の月のムーンフェイズが詩的な美しさを添える。
ユリス・ナルダン「ブラスト フリーホイール マイユショール」
航海用精密時計マリンクロノメーターで名を馳せたユリス・ナルダン。独自開発の革新機構は時計界最高峰GPHGを受賞し、名作として不動の地位を築いた。この最新作は、トゥールビヨンをはじめ全機構が宙に浮かぶ独創的構造を採用。約7日間のパワーリザーブを実現し、楽器用合金文字盤は使うほどに独自の色艶を帯びる。透明なサファイアケースが複雑機構を360度魅せる傑作だ。
ピアジェ「アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨン」

1957年、薄型ムーブメント「9P」発表以来、ピアジェは極薄型時計製造の先駆者であり続けた。2020年GPHG最優秀賞を受賞した名作コレクションから、本作が最新モデルとして登場。厚さわずか2㎜でケースとムーブメントが一体化。ケースバックがムーブメント基盤となる究極構造だ。カーキグリーンダイヤルと金細工技巧を彷彿させるストラップが、ジュエラーの美学を映し出す。
シャネル「J12 BLEU ダイヤモンド トゥールビヨン」
2000年、ブラックセラミックで時計業界に革命をもたらした「J12」。セラミックを高級時計に昇華させた名作が、25周年を迎えて新たな境地へ。5年かけて開発した唯一無二のマットブルー セラミックに、ベゼルには34個のブルーサファイアが煌めく。メゾン初の自社製フライング トゥールビヨン、「Cal. 5」とダイヤモンドが優雅に回転する、革新の結晶だ。

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