名作と呼ばれる腕時計には、時代を超えて愛される理由がある。各ジャンルを代表する定番コレクションこそ、その証しだ。伝統を守りながら、最新技術とデザインで2025年も進化する。今回は、厳選したレーシングクロノウォッチを4本紹介。
2025年は腕時計の“名作”が改めてフォーカスされた1年であった。そして、名作と呼ばれる腕時計には、一つひとつの物語がある。時代を超えて受け継がれる100本の腕時計、その“物語”を読み解いていこう。
『未来へ受け継ぐ 名作腕時計、100の物語』
Pen 2025年12月号
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タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー クロノグラフ ストップウォッチ」

F1モナコGP史上初のタイトルパートナー就任を記念した特別モデル。1969年に誕生し、角形自動巻きクロノグラフとして名を残す「モナコ」の系譜を受け継ぐ。60〜70年代のストップウォッチを原点に、ブラック、ホワイト、レッドの配色で機能美を再構築。軽量チタンケースとレッドのミニッツトラックが精度と情熱を象徴する。
オメガ「スピードマスター ムーンフェイズ メテオライト」
1969年の月面着陸以来、宇宙と特別な絆を結んできた「スピードマスター」。「ムーンウォッチ」の愛称で親しまれるこの名作の最新作は、鉄隕石のダイヤルにブラックPVDを施し、唯一無二の模様を描き出す贅沢な仕上がりだ。6時位置のムーンフェイズには月隕石をあしらい、南北両半球の月相を表示。背景の星空はアポロ11号の歴史的瞬間を再現する。新開発の「Cal.9914」が高い耐磁性と精度を実現する。
セイコー プロスペックス「スピードタイマー メカニカルクロノグラフ ダットサン240Z コラボレーション 限定モデル」

1969年、セイコーは世界初の自動巻きクロノグラフを製品化し、時計史に名を刻んだ。同年誕生のダットサン240Zは世界的大ヒットとなり、2年後のサファリラリーで優勝。このふたつの伝説が時を超えてコラボを実現。マットブラック×レッドの配色はラリーカーのボンネットを継承し、カウントダウンタイマーは計器盤を想起させるダイヤルで240Zへのオマージュを表現する。
エドックス「クロノラリー クロノグラフ 45」
世界ラリー選手権やダカール・ラリーで公式計時を担い、BMW Mモータースポーツとパートナーシップを結んできたエドックス。モータースポーツへの情熱を受け継ぐ「クロノラリー」コレクションの最新作は、シリンダー型リューズ、メーターを想起させるレトログラード式曜日表示、1/10秒クロノグラフを搭載。レーシングマシンと同素材のチタンケース、タイヤを模したケースバックで、サーキットの緊張感を腕に宿す。

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