デザイナー皆川 明が語る、“モダンラグジュアリーの真髄”と「レンジローバー」を選んだ理由

  • 写真:太田泰輔
  • 文:栁澤 哲
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「目的地だけではなく、その移動時間も含めて旅を楽しみたいと思った」と、レンジローバーを選んだ理由を語る皆川さん。美しいフォルムがより伸びやかに際立つ、ロングホイールベースを選択。

第5世代レンジローバーを愛用する、ミナ ペルホネンのデザイナー、皆川 明さん。普遍的な価値を探るその言葉から、レンジローバーが掲げる“モダンラグジュアリー”の本質を知る。

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皆川 明●1967年生まれ、東京都出身。95年「ミナ ペルホネン」の前身である「ミナ」を設立。テキスタイルデザインを中心に、衣服をはじめ、家具や器、店舗や宿の空間ディレクションなど幅広いデザイン活動を行う。現在、世田谷美術館にて展覧会「つぐ minä perhonen」を開催中(2026年2月1日まで)。

「誕生からの理念をぶらさず、その上で新しい視点を持ち、つくり手と顧客が喜びを分かち合おうとする姿勢にとても共感します。時代の流行よりも、自分たちはなにをすべきかがしっかり存在することは、デザインをする上でとても大事なこと。そういう意味からも、選びたいクルマだと思いました」

皆川さんが話してくれた、第5世代レンジローバーを選んだ理由。それはブランド設立30周年を迎えた「ミナ ペルホネン」のものづくりの理念にも通じている。

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すべてが機能的で、美しいデザイン

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皆川さんの選んだエクステリアカラーはシャラントグレイ。

「テキスタイルはグラフィカルですが、洋服のシェイプはプレーンに。造形はなるべく日常の暮らしを妨げない、機能が損なわれないことを意識します。レンジローバーの美しい造形も、シェイプがこれだけ精緻だからこそ風切り音が抑えられ、車内の静謐さが保たれる。結果的にその造形が機能としても成立しているのですね」

初代から受け継がれる、ボンネット前部の両端を盛り上げて両辺角を認識しやすくした「クラムシェルボンネット」なども然り。

「すべてが機能的に説明できるデザインであり、なおかつ美しい。その接点を見つけるのはとても難しいことだと思いますが、自分たちのやりたいことを貫き、それに共感してくれる顧客がいると信じることは、私たちのものづくりでも同じです。そうした信頼関係は55年というブランドの歴史がつくり上げてきたものでしょうから、素晴らしいことだと思います」

レンジローバーの詳細はこちら

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レンジローバーの贅沢さ、豊かさに触れる

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インテリアは日常の家具の色調に近いキャラウェイ(ライトブラウン)を選択。特に着目したのは、ヘッドライニングのエッジ部分の美しい仕上げや、レザーに包まれたアシストグリップ。「素材にしても性能にしても、どこを切り取っても妥協がない。美しさや心地よさを求めるにあたって、気づいたことをちゃんと具現化している」と皆川さん。

レンジローバーのインテリアには、過去に皆川さんも協業したことがあるデンマークのテキスタイルメーカー、「クヴァドラ」との共同開発によるウール混紡ファブリックを選ぶことができる。

「レザーのほうが高級、グレードが高いということではなく、つくり手が明確な意思をもって選択肢を提示する。それは顧客に対する新しい“問いかけ”だと思います。たとえば吸湿性ではファブリックが優れると思いますし、クヴァドラの生地はとても強度が高い。人それぞれのクルマとの付き合い方、趣味趣向も含めて、レザーとファブリックを同じ目線で選択できるところに、価値観を再定義するという意志を感じます」

豪華絢爛であることが真の贅沢、豊かさだとは限らない。皆川さん、そしてレンジローバーが考える“モダンラグジュアリー”の真髄に触れた気がした。

Range Rover Autobiography P530 LWB

サイズ(全長×全幅×全高):5265×2005×1870mm
排気量:4394cc
エンジン:V型8気筒DOHCツインターボ
最高出力:530ps/5500-6000rpm
最大トルク:750Nm/1850-4600rpm
駆動方式:4WD(フロントエンジン四輪駆動)
車両価格:¥26,850,000〜

問い合わせ先:ランドローバーコール
TEL:0120-18-5568