名作と呼ばれる腕時計には、時代を超えて愛される理由がある。各ジャンルを代表する定番コレクションこそ、その証しだ。伝統を守りながら、最新技術とデザインで2025年も進化する。今回は、厳選したダイバーズウォッチを4本紹介。
2025年は腕時計の“名作”が改めてフォーカスされた1年であった。そして、名作と呼ばれる腕時計には、一つひとつの物語がある。時代を超えて受け継がれる100本の腕時計、その“物語”を読み解いていこう。
『未来へ受け継ぐ 名作腕時計、100の物語』
Pen 2025年12月号
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ブランパン「フィフティ ファゾムス オートマティック」
1953年、フランス海軍特殊潜水部隊のために開発された「フィフティ ファゾムス」は、モダンダイバーズウォッチの元祖として時計史に名を刻む。最新作はレッドゴールドケースに黒のグラデーションが繊細に施されたマザー・オブ・パールダイヤルを配し、プロフェッショナルツールとしての機能美を纏う。長時間駆動を実現する「Cal.1153」が、ブランパンの技術力を物語る。
パネライ「ルミノール マリーナ」
1860年にフィレンツェで創業したパネライは、イタリア海軍特殊潜水部隊に精密機器を供給してきた。1993年にデビューした「ルミノール マリーナ」は、門外不出だった軍用時計の系譜を受け継ぐ。防水性を高めるレバーロック式リューズプロテクターの機能は、唯一無二のデザインアイコンに。最新作はケースを12%薄型化し快適性を向上。シリーズ史上最高の50気圧防水を実現した。
ラドー「キャプテン クック ハイテクセラミック クロノグラフ」
1960年代、ラドーは探検家の名を冠するダイバーズウォッチ「キャプテン クック」を誕生させた。素材革新に注力してきた同社が86年に発表したハイテクセラミックは、時計業界に革命をもたらす。この名コレクションに先進素材を融合させた「ハイテクセラミック クロノグラフ」は、高性能と洗練を両立。最新モデルは、マットとポリッシュの対比が美しく、軽量で絹のような感触を宿す。
チューダー「ブラックベイ 58」
1958年に誕生した、チューダー初の200m防水を備えたダイバーズにちなんで命名された「ブラックベイ 58」。やや小ぶりな39㎜ケースとクラシックなプロポーションで高い人気を誇るコレクションの最新作は、90年代のプロトタイプの意匠を受け継ぎ、初のオールバーガンディ仕様として登場。同コレクションの3針モデル初のマスター クロノメーター認定を取得し、確かな精度と耐磁性を誇る。

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