ファッションとテクノロジーの境界線が、また一つ美しく溶け合った。イッセイ ミヤケとAppleが共同でデザインした「iPhone Pocket」が、11月14日（金）より販売を開始する。両ブランドが共有するクラフトマンシップへの敬意と、直感的な美しさの追求が結実した、まさに"身につける"ためのアクセサリーだ。

製品の核となるのは、イッセイ ミヤケが長年探求してきた「一枚の布」というコンセプト。このブランドの哲学は、オリジナルのプリーツ素材から着想を得たリブ編みのオープン構造として表現された。伸縮性のある編地が、iPhoneはもちろん、AirPodsや日常の小物を優しく包み込む。機能性と美しさが共存する、まさに両ブランドのDNAが融合したデザインといえよう。

カラーバリエーションの豊富さも特筆すべき点だ。ショートストラップは、レモン、マンダリン、パープル、ピンク、ピーコック、サファイア、シナモン、ブラックの8色展開。ロングストラップは、より洗練されたサファイア、シナモン、ブラックの3色で構成される。新しいiPhone 17シリーズのカラーとも見事に調和するよう計算されたパレットは、ファッションアイテムとしての完成度の高さを物語る。

使い方の自由度も魅力の一つ。手持ちのクラッチバッグのように、肩がけのポシェットのように、あるいは既存のバッグにアタッチメントとして。その日の気分やスタイルに合わせて、さまざまな表情を見せてくれる。まるで衣服のように、テクノロジーを身にまとう新しい体験が待っている。

日本で製作されるこの限定コレクションは、日本、フランス、中華圏、イタリア、シンガポール、韓国、英国、米国の一部Apple Store直営店とapple.com/jpで購入可能。価格はショートストラップが25,800円、ロングストラップが39,800円となっている。

ミニマルな美学とイノベーションが交差する地点で生まれたiPhone Pocket。それは単なるアクセサリーではなく、日常に寄り添う新しいパートナーとして、私たちのライフスタイルに静かな革命をもたらすかもしれない。