黒という色が持つ奥深さを、天然素材でしか表現できない領域がある。アイウエアブランド「MASAHIROMARUYAMA(マサヒロマルヤマ)」が新たに手掛けたのは、希少な天然木・黒檀(エボニー)を用いた特別なコレクション。11月14日(金)から24日(月)まで、コンティニュエ恵比寿本店で先行受注会が開催される。
デザイナー丸山正宏が2011年に立ち上げた同ブランドは、「unfinished art(未完成のアート作品)」というコンセプトを軸に、挑戦的なデザインを展開してきた。その独創性は、アイウエア業界のアカデミー賞とも称されるシルモドールを二度受賞するなど、世界的な評価を獲得。今回発表される黒檀モデルもまた、ブランドの哲学を体現する意欲作だ。
古くから楽器や高級家具に使用されてきた黒檀。その深く艶やかな色合いは、単なる黒とは一線を画している。天然木ならではの複層的な表情と重厚な存在感こそ、顔周りに独特のニュアンスをもたらしてくれるのだ。新作では、メタルと天然木を組み合わせ、ランダムな切削痕を思わせる造形を施すことで、上品な面持ちに荒々しさも加えた。
ラインアップはラウンドシェイプとウェリントンシェイプの2型。黒檀にゴールドを合わせたカラー「S1」は、コンビネーションフレームらしく目元に華やかさをプラス。一方、シャーリングされたブラックメタルを組み合わせた「S2」は、より奥行きを感じさせるシックな仕上がりとなっている。
先日再入荷したコンティニュエ別注の黒檀モデルが即完するほどの反響を集めたなか、今回の新作では立体感と複雑性をさらに追求。黒檀という素材の存在感を一層際立たせながら、顔馴染みの良いサイズバランスも実現した。日本の職人による精緻なものづくりが、デザイン性と実用性を高い次元で両立させている。
イベント期間中は、今秋発表された最新モデルを一般発売に先駆けてオーダーできる先行受注形式で展開。過去の名作も豊富に揃い、ブランドの歩みを辿る貴重な機会に。黒檀という稀少素材との出合い、そしてMASAHIROMARUYAMAの世界観に触れる11日間が、恵比寿で静かに幕を開ける。