1940年代、トリプルカレンダーとムーンフェイズを搭載したムーブメントを開発し、他の一流メゾンに納入して名を馳せたジャガー・ルクルト。現在でも腕時計のムーブメントからケースまですべてを自社工場で手がける“マニュファクチュール”のブランドだ。そんな歴史的背景を感じさせる複雑機構を持つ「マスター・コントロール・カレンダー」に、特別な文字盤を持つ限定モデルが登場した。
この特別な腕時計に与えられた文字盤は、いわゆる“セクターダイヤル”と呼ばれる20世紀半ばのデザインに対するオマージュ。グレイン仕上げのテクスチャーも相まってモダンなエレガンスを漂わせている。「マスター・コントロール」のコレクションでは新顔となるツートーンの色彩は、ライトグレーとダークグレーを交互に配置することで表示を区切り、クラシックなレイアウトを美しく視認性の高いものに昇華した。
心臓部は1940年代に発表したトリプルカレンダーから着想を得た「Cal.866」。約70時間のパワーリザーブを持つ自動巻きで、シースルーバックからジャガー・ルクルトのロゴをかたどったローターがのぞく。文字盤上には日付、曜日、月の表示と、ムーンフェイズの表示機構を装備。文字盤外周の日付表示を指し示す日付表示針は、毎月15日から16日に切り替わる際に90度ジャンプし、6時位置のサブダイヤルに重ならない仕組みとなっている。
ジャガー・ルクルトが初のトリプルカレンダー搭載ムーブメントを製作してから50年の節目となる1992年に登場した「マスター・コントロール」コレクション。その名前は「1000時間コントロール」と呼ばれるジャガー・ルクルトの厳格な認証プロトコルにちなみ、1950年代のクラシックなラウンドウォッチを再解釈している。本作はそのタイムレスなデザインとモダンなカラーリングが融合した、コレクションにさらなる深みと広がりを与える必見の一本だ。
ジャガー・ルクルト
TEL:0120-79-1833
www.jaeger-lecoultre.com