【ジャガー・ルクルト】特別なツートーン文字盤が美しい、世界500本限定の「マスター・コントロール・カレンダー」

  • 文:鈴木 誠
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1940年代、トリプルカレンダーとムーンフェイズを搭載したムーブメントを開発し、他の一流メゾンに納入して名を馳せたジャガー・ルクルト。現在でも腕時計のムーブメントからケースまですべてを自社工場で手がける“マニュファクチュール”のブランドだ。そんな歴史的背景を感じさせる複雑機構を持つ「マスター・コントロール・カレンダー」に、特別な文字盤を持つ限定モデルが登場した。

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「マスター・コントロール・カレンダー」に加わった限定モデルは、グレー基調の特別な文字盤を持つ。世界限定500本の希少な腕時計だ。

この特別な腕時計に与えられた文字盤は、いわゆる“セクターダイヤル”と呼ばれる20世紀半ばのデザインに対するオマージュ。グレイン仕上げのテクスチャーも相まってモダンなエレガンスを漂わせている。「マスター・コントロール」のコレクションでは新顔となるツートーンの色彩は、ライトグレーとダークグレーを交互に配置することで表示を区切り、クラシックなレイアウトを美しく視認性の高いものに昇華した。

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グレーの文字盤とブラックのカーフスキンレザーストラップのコンビネーション。モノクロデザインのモダンな表情は、シンプルなコーディネートをこれ1本で格上げしてくれる。

心臓部は1940年代に発表したトリプルカレンダーから着想を得た「Cal.866」。約70時間のパワーリザーブを持つ自動巻きで、シースルーバックからジャガー・ルクルトのロゴをかたどったローターがのぞく。文字盤上には日付、曜日、月の表示と、ムーンフェイズの表示機構を装備。文字盤外周の日付表示を指し示す日付表示針は、毎月15日から16日に切り替わる際に90度ジャンプし、6時位置のサブダイヤルに重ならない仕組みとなっている。

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1940年代のトリプルカレンダーに着想を得た「Cal.866」を搭載。日付表示針がムーンフェイズおよびスモールセコンド表示をジャンプする仕組みは、ムーンフェイズ表示を決して隠さないようにするための機構。瞬時の可読性を意識した、さりげなくもジャガー・ルクルトらしい効果的なメカニズムだ。

ジャガー・ルクルトが初のトリプルカレンダー搭載ムーブメントを製作してから50年の節目となる1992年に登場した「マスター・コントロール」コレクション。その名前は「1000時間コントロール」と呼ばれるジャガー・ルクルトの厳格な認証プロトコルにちなみ、1950年代のクラシックなラウンドウォッチを再解釈している。本作はそのタイムレスなデザインとモダンなカラーリングが融合した、コレクションにさらなる深みと広がりを与える必見の一本だ。

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マスター・コントロール・カレンダー/自動巻き、SSケース、ケース径40㎜、パワーリザーブ約70時間、シースルーバック、ブラックカーフスキンレザーストラップ、5気圧防水、限定500本。¥2,354,000

 

ジャガー・ルクルト

TEL:0120-79-1833
www.jaeger-lecoultre.com