素直さが信頼を生む。古井康介が気持ちを整えるために見出した、時間の使い方

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    63 古井康介|POTETO Media 元代表

    各界で活躍する方々に、それぞれのオンとオフ、よい時間の過ごし方などについて聞く連載「My Relax Time」。第63回は、大学在学中に政治専門の広報会社を起業し、その後、政治家としての歩みを始めた古井康介さんです。

    写真:殿村誠士 構成:舩越由実

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    古井康介●1995年、富山県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。大学在学中にPOTETO Mediaを起業。2021年、富山県成長戦略会議PT委員。2024年、厚生労働省委託事業参与。2024年10月に第50回衆議院議員総選挙に出馬。

    政治活動を始めてから、街頭で声をかけたり挨拶をしたり、人と話す機会は格段に増えました。ただ「政治家」が相手では相手の方も構えてしまいますよね。だからこそ会う人にはリラックスしてもらえるよう、常に気を配っています。

    実は私も緊張しやすい性格で、他人の目が気になってしまうタイプなのですが、人と向き合う時は心の壁をつくらないことを意識しています。素直に伝えたほうが結果的にうまくいく。思い切って失敗することもありますが、それも含めて自分らしさ。先日も先輩に無理を言って怒られ、きちんと謝りました(笑)。

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    これまでの人生で学んだのは、感情のコントロールをする訓練が必要だということ。怒りや不機嫌を抑えることは大切ですし、感情的にならないのはポジティブに捉えられる半面、(感情を)オフにしてしまうと繊細さを失ってしまう気がします。なにを言われても“いなす”ような言動が政治家の美徳とされた時代もあったように感じますが、いまは嫌厭されますよね。率直に、端的に答えることが、誠実だと思っています。

    普段は富山にいて、必要な時に東京へ行きますが、移動の新幹線では、あえてなにもせず過ごす時間を大切にしています。電波が悪いので仕事はしにくいですしね。ただ息を抜く時間。情報量が多い現代では、必要なことだと思います。

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    20代前半では、不機嫌を表に出してしまうこともありましたが、気持ちの切り替えをするアイテムがたばこでした。一服する時間を、物事を整理するタイミングにする。そうすれば自然と感情も整然としますし、周囲の空気もよくなり、チームが気持ちよく動き出すことを実感しました。自分をコントロールする補助輪のような存在でしたね。そうやって初めて社会に働きかけができるようになったと思います。

    最近は子どもが生まれたこともあって禁煙を決意しました。代わりに運動を始め、別のかたちで気持ちを整える習慣をつくっています。

    問い合わせ先/JT
    www.jti.co.jp