タグ・ホイヤーの最新コネクテッドウォッチは、走る情熱と腕時計の美学が宿る。ニューバランスコラボにも注目

  • 写真:丸益功紀(BOIL)
  • スタイリング:野上翔太
  • 文:安部 毅
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スイスの高級時計ブランド、タグ・ホイヤーが追求してきたコネクテッドウォッチに、第5世代となる最新作が登場。なかでも、ブランド初となるニューバランスとのコラボレーションモデルは、革新的な「タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5」のコンセプトを体現する存在。進化を託す意志の証しとして、ユーザーに寄り添う。

タグ・ホイヤーが新たに発表した「タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5」は、自社開発のOSと刷新した機能を備えた第5世代モデル。 それは革新性とクラフツマンシップを併せ持ち、 ユーザーの日常を自己超越の舞台へと変える“挑戦を支える装備”だ。その象徴とも言えるのが、ブランド初となる、ニューバランスとのコラボレーションで生まれた限定モデル。 走る情熱と知性を宿すアヴァンギャルドなタイムピースが、いま始動する。

ブランドの哲学を体現する、ニューバランスとのコラボモデル

「タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5 40mm × ニューバランス エディション」は、ブランド初となるニューバランスとの協業によって誕生した限定モデルである。ランニングジャーニーをサポートする機能を標準搭載し、ニューバランスのシューズと同素材を用いた特製ストラップを備えるなど、視覚と身体の両面から「走る」という行為に向き合うためのアプローチが随所に施されている。視認性や装着性にも優れ、挑戦の姿勢を日常にまで拡張。いわば、“限界を超える意思”を象徴するモデルなのだ。

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ベゼルとストラップに配された“NB”のロゴが、コラボモデルであることの証し。 マットなブラックDLCチタンケースと人間工学に基づいたプッシャー設計はランニングとも相性がいい。

ベースとなるのは、同時発表された第5世代「タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5 40mm」。従来の45㎜径モデルに加え、新たに登場したこの40㎜径モデルは、よりフィット感に優れたユニセックスなプロポーションを実現し、装着感と視認性のバランスが大幅に向上している。

「タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5」では、ケースやプッシャー、ストラップといった物理的構造に加え、OSも刷新された。「Snapdragon W5+ Gen 1」を搭載し、自社開発の「タグ・ホイヤー OS」との連携によって、起動・操作・通知の反応速度が飛躍的に向上。AppleのMFi認証を取得したことでiOSユーザーとの親和性も高まり、まさに“ハードとソフトの両軸でアヴァンギャルドな革新”を遂げたプロダクトである。

この「ニューバランス エディション」は、タグ・ホイヤーが掲げる「限界に挑む者を支える存在」という開発思想を端的に体現しており、世界限定3000本で、タグ・ホイヤー直営店、オンラインブティック、一部の正規販売店で展開されている。なお、同時に発表された「フューエルセル レベル v5」とのコラボレーションシューズは、ニューバランスの直営店限定で販売。手元と足元を連動させた体験設計が本モデルの特徴でもある。

「タグ・ホイヤー コネクテッドキャリバーE5」の詳細はこちら

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新たなランニングアプリを搭載し、あらゆるランナーへ寄り添う

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タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5 40mm × ニューバランス エディション/記録するだけでなく、導き、支える。リアルなランニングシーンを想定して設計されたこのコラボモデルは、身体の感覚と連動する“思考するタイムギア”だ。TAG Heuer OS、チタンケース、ケース径40㎜、ラバーストラップ(交換可能なファブリックストラップが付属)、5気圧防水、世界限定3000本。¥297,000

「タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5」で特筆すべき進化のひとつが、ランニング機能の刷新だ。デュアルバンドGPSの搭載により、衛星補足のスピードと軌跡の精度が飛躍的に向上。都市部や高低差のある地形でも、より正確に走行ログを記録できる仕様となった。これは単なる“運動記録”ではなく、自分の限界を知り、乗り越えるためのパートナーとしての進化であり、自己超越を支えるタグ・ホイヤー流のアヴァンギャルドな回答だといえる。

操作系のレスポンスも、「Snapdragon W5+ Gen 1」と自社開発の「タグ・ホイヤー OS」の連携によって劇的に向上した。画面表示は明るく視認性に優れ、ペース・距離・心拍数といった主要な指標をリアルタイムで確認できる。特に今回から標準搭載されたニューバランスのランニングプランは、事前に設定した6つのトレーニングメニューに沿って、走行ペースや心拍ゾーンに応じたガイドを提示。ウォームアップからクールダウンまで、セッションのすべての流れを洗練されたかたちでガイドする設計がなされている。

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距離、心拍、ペース……すべての情報が、手元でリアルタイムに表示される。「タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5」は、視覚的フィードバックと精緻な測定によって、理想的なランニングへと導いてくれる。

また、このモデルは、インターバルセッション中の強度変化に応じて、ウォッチの画面が変化し、視覚的に知らせてくれる。終盤には、高いパフォーマンスを発揮した時に表示される“ダイヤモンド演出”といったエンターテインメント性も盛り込まれており、身体と感情の両面を鼓舞するようなUXが随所に宿る。走るという行為そのものが、数値と感覚、テクノロジーと意思の交点で最適化されるような体験へと進化している。

ランニングモード中のバッテリー持続時間は、40㎜モデルで最大12時間、45㎜モデルで最大17時間とされており、フルマラソンや長距離トレーニングでも安心して使用可能。また、タッチ操作と物理ボタンの併用によるUI設計は、運動中でも直感的に扱いやすく、意識を集中させたい場面でもストレスを感じさせない。

「タグ・ホイヤー コネクテッドキャリバーE5」の詳細はこちら

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ビジネススタイルにも馴染む、知性を演出するストラップやダイヤルデザインも用意

「タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5」の魅力は、スポーツにおける機能性だけにとどまらない。タグ・ホイヤーが一貫して掲げてきたのは、コネクテッドウォッチでありながら、“高級腕時計”としての矜持を一切手放さないという姿勢だ。特に今回新たに加わった40㎜モデルは、45㎜モデルに比べて装着感が軽やかで、ジャケットの袖口にも自然に納まる絶妙なサイズバランスを実現している。知的なビジネススタイルにもフィットする造形が、日常の中にある“自己演出”の場面をスタイリッシュに補完してくれる。

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タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5 40mm/ジャケットスタイルにも自然に溶け込むスマートな存在感。 40㎜径のコンパクトなケースとクロノグラフのフェイスが、知的な装いに凛とした緊張感を添える。TAG Heuer OS、SSケース&ブレスレット、ケース径40㎜、5気圧防水。¥258,500

その外観にさらなる個性を与えているのが、豊富に用意されたダイヤルデザインだ。「タグ・ホイヤー モナコ」や「タグ・ホイヤー カレラ」など、タグ・ホイヤーのアイコニックな機械式モデルの意匠を踏襲したフェイスも複数搭載されており、時計ブランドとしての血脈を感じさせる。

文字盤のスタイルや針のかたち、配色やインデックスなどはウォッチ上やスマートフォン上の専用アプリで自在にカスタマイズ可能で、設定次第では10万通り以上のバリエーションを誇る。テクノロジーの結晶でありながら、どこかクラフトワークのような情緒も感じさせるのが、この腕時計の面白さだ。 豊富なカスタマイズ性は、単なる機能の選択ではなく、使い手の感性で“時計を編集する”ような体験として完成されている。

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ダイヤル、サイズ、ベルトなど多彩な選択肢が、日常の装いに知的な変化をもたらす。 “時計としての上質”を貫く「タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5」の美意識がここにある。左:「タグ・ホイヤー コネクテッドキャリバーE5 45mm」¥275,000(SSブレスレット装備)。別売りのレザーストラップ¥30,800 中:「タグ・ホイヤー コネクテッドキャリバーE5 40mm」SSブレスレット。¥258,500 右:「タグ・ホイヤー コネクテッドキャリバーE5 40mm」¥231,000(ラバーストラップ装備)。別売りのレザーストラップ¥30,800

また、交換可能なストラップのバリエーションもこのモデルのアドバンテージのひとつだ。スポーツ用途に適したラバーやベルクロ素材に加え、レザーやステンレス・スチールのストラップとブレスレットも用意されており、スタイルの切り替えがきわめてスムーズ。着脱には工具を必要としないクイックリリース方式が採用されており、シーンごとの自己表現をより自由に、スピーディに楽しめる。

もちろん、通知や音声アシスタント、スケジュール連携などのコネクテッド機能も充実している。だがこの「タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5」では、それらを“便利だから”ではなく、“美学と感性にフィットするから”採用するという設計思想が根底にある。ディスプレイの発色、反応速度、バイブレーションの強度に至るまで、感性を刺激しながらも機能を疎かにしない、そんなラグジュアリーの新しい定義を提示している。

そうしたこだわりの積み重ねが、単なるスマートウォッチではなく、スーツやシャツにも馴染む“知性を帯びた装い”へと昇華させている。ラグジュアリーの美学を継承しながら、コネクテッドという技術領域の中で、なお“腕時計であること”の本質を手放さない。それこそが、このモデルが多様なライフスタイルに受け入れられる理由なのだ。

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ファッション性を備えながら、コンディション維持のパートナーに

テクノロジーの進化は、運動能力の向上だけでなく、日常を“整える”ことにも向かっている。「タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5」に搭載されたウェルネスアプリは、ユーザーのコンディションを感覚ではなくデータで可視化するのだ。

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タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5 45mm/一日を通じて蓄積される活動量を、手元で視覚化する。 心身のコンディションを“見える化”し、日々を整える。それが標準搭載されたウェルネスアプリの役割だ。TAG Heuer OS、SSケース、ケース径45㎜、ラバーストラップ、5気圧防水、オンラインブティック限定。¥247,500

現時点で実装されているのは、心拍数・歩数・消費カロリーの記録機能。いずれもウォッチ上での確認はもちろん、スマートフォンの専用アプリと連携することで、より長期的かつ詳細な記録と分析が可能となっている。睡眠フェーズや呼吸数、血中酸素飽和度、心拍変動などを測定するスリープモードも今後のアップデートで実装予定とされており、24時間365日、身体と感情の両面をトラッキングする体験が、さらに深みを増していく。

こうしたバイタル情報の蓄積は、単なる健康記録ではない。たとえば、いつもより心拍が高い日、眠りが浅い週、移動距離が減った月、そうしたリズムの微細な“乱れ”を、数値として提示することで気付きを与えてくれる。それは、修正を強いるものではなく、自分自身のコンディションと対話し、整えていくためのきっかけなのだ。

腕時計でありながら、静かに身体と向き合い、行動変容を促す。「タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5」は、手元にありながら、内面と未来を見据える。感性とテクノロジーを重ねたその設計には、タグ・ホイヤーのアヴァンギャルドな哲学が確かに息づいている。

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手元で心拍数をチェックするだけで、 体調やストレスの“兆し”に気付ける。毎日のリズムを整える頼もしいパートナーなのだ。

コネクテッドであることを前提としながら、「タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5」は“時計であること”の本質を再定義した。 走ること、働くこと、整えること――そのどれもが、限界に挑むための入り口であると考えるタグ・ホイヤーの哲学が、この時計には息づいている。

その中核には、社内エンジニアチームが開発した専用OSが搭載され、それを包み込むケースやブレスレットといった外装には、タグ・ホイヤーの時計づくりに宿る審美眼とクラフツマンシップが通底している。技術と感性、その両輪によって磨き抜かれたのが、このタイムピースなのだ。

「Emotion Beyond Technology(テクノロジーを超える感情)」「Digital Heart, Mechanical Soul(最先端のスマート機能と機械式時計の魅力)」——本作への思いが示すように、 テクノロジーと感情を分け隔てることなく融合させ、挑戦を支える力と、美を宿す精神とをひとつにした、アヴァンギャルドの体現である。「タグ・ホイヤー コネクテッド キャリバー E5」とは、そんな新しい時代のコネクテッドウォッチなのだ。

「タグ・ホイヤー コネクテッドキャリバーE5」の詳細はこちら

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