心温まるおもてなしとこだわり抜いた上質な空間で、“自分に還れる”大人の隠れ家として人気の「ザ セレスティンホテルズ」。現在は京都の祇園と、東京の芝と銀座、合わせて3つのホテルを展開しているが、なかでも「ホテル ザ セレスティン京都祇園」は、レストランガイドでお馴染みのミシュランが昨年新たに設けたホテルセレクションにおいて「1ミシュランキー」を昨年に続き2年連続で獲得。さらなる脚光を浴びている。

古都の風情に満ちた京都・東山。京都最古の禅寺・建仁寺からほど近く、八坂通沿いに佇むのが「ホテル ザ セレスティン京都祇園」だ。周辺には宮川町や祇園の花街の華やぎ、清水寺や高台寺など数多の名刹、そして京の暮らしを間近に見られ、観光に便利なエリアでありながらも落ち着いた趣が漂う。
京の街並みに馴染む入母屋屋根の和モダンなホテルに足を踏み入れると、開放的で雅なロビーが出迎えてくれる。天井高約6mの吹き抜けロビーには、花器のアートや枯山水をモチーフにしたオブジェなどがあしらわれ、伝統とモダンが融合した空間が広がる。
楚々とした着物姿のホテリエに誘われ、ウェルカムドリンクを楽しみながら窓の外を眺めると、枯山水の様式を取り入れた坪庭には太陽に照らされた緑が生き生きと輝き、その一瞬に四季のうつろいが宿る。訪れるたびに違う表情を見せる京都の美しさに、心が和んでいく。


ツインルームをメインにした5フロア全157の客室は、シンプルで洗練されたつくりのなかに日本らしい繊細な伝統工芸が光り、京の歴史を醸すアクセントになっている。なかでも“京の気韻”をテーマにしたジュニアスイート「セレスティン東山」は、和紙越しの淡くやわらかな光が室内を照らし、穏やかな気持ちにさせてくれる。畳を敷いたリビングとベッドルームはゆるやかに隔てられており、ワーケーションでのステイにも適しているだろう。
ゲストルームで寛いだあとは、ホテルの一角にひっそりと佇む「BAR近江栄」へ。店内は和紙職人ハタノワタルによる黒谷和紙があしらわれた壁面を、しっとりとしたダウンライトが照らす落ち着いた空間。バーテンダーの背に広がるのは、まるで名画のように窓一面に広がる坪庭の雅景だ。風がそよぐたびに植栽から伸びる影が揺らめくさまは、いつまでも眺めていたいほど。「舞妓」や「抹茶」など京の趣を味わえるシグネチャーカクテルを嗜みながら、静謐な夜のひとときを過ごしたい。

一日の締めくくりには大浴場まで赴き、ゆっくりと癒されよう。黒を基調としたモダンな湯船の先には、緑の安らぎを感じさせる美しい坪庭が続く。祇園の賑わいの中心に佇みながらも、館内のどこで過ごしても自然を堪能できるホテルはまさに“東山悠遠の邸”だ。
そして翌朝には、100年以上にわたり祇園で愛される天ぷらの名店・八坂圓堂が手掛けた「八坂圓堂 ザ セレスティン京都祇園」で味わう、朝食ビュッフェが待っている。目の前で揚げた天ぷらや、天むす、つくりたての出汁巻き卵など、圓堂らしい格式は保ちながらもほっとする味を堪能したい。
「ホテル ザ セレスティン京都祇園」には、身も心も京らしさで満たされるステイがある。数多ある京都のホテルのなかでも、探し当てたい一軒だ。

ホテル ザ セレスティン京都祇園
住所:京都府京都市東山区八坂通東大路西入る小松町572
TEL:075-532-3111 全157室
www.celestinehotels.jp/kyoto-gion