スイスが誇る2つの名門ブランドが、時を超えたロマンチックな問いかけから生まれた特別なコラボレーションを発表した。高級時計メーカーのゼニスとモジュラー家具の先駆者USMモジュラーファニチャーが手を組み、「デファイ クロノグラフ USM」という限定ウォッチコレクションを本日、9月4日に発売する。

このコラボレーションの出発点は、実に興味深い想像力だった。1965年に誕生したUSMハラーモジュラーシステムと、1969年に世界初の高振動自動巻クロノグラフとして革命を起こしたゼニスの「エル・プリメロ」。もしこの2つの革新的なプロダクトが、同じ1960年代という創造性あふれる時代に協働していたら──。その答えが、今回の「架空の遺産」として結実した。
ベースとなったのは、1969年の「ゼニス デファイ」。シャープで角張ったケースと14面のベゼルを持つ八角形のシルエットは、明確で構築的なUSMの象徴的なデザインコードと見事に呼応する。興味深いことに、オリジナルの「デファイ」にはクロノグラフモデルが存在しなかった。そこで今回、「エル・プリメロ」を搭載し、「もしあの時代にクロノグラフデファイが存在していたら」という夢を形にした。
37㎜のコンパクトなステンレス・スチールケースに収められた文字盤は、USMのシグネチャーカラーである4色で展開される。USM ジェンシャンブルー、USM ゴールデンイエロー、USM グリーン、USM ピュアオレンジの鮮やかな色彩がモジュラーの美学への敬意を表現している。
注目すべきは、クロノグラフ秒針の先端にあしらわれたUSMハラーのボールジョイントのミニチュアだ。クロノグラフを起動するとその真下にゼニススターが現れる粋な演出が施されている。搭載されるのは、55年以上の歴史を持つ「エル・プリメロ400」。5Hz(毎時36,000振動)の高振動で動く脱進機が時計製造とモジュラーデザインの精密な共鳴を支えている。
各色60本限定で展開されるこのコレクションには、USMが特別に制作したカスタムデザインのタイムピースチェストが付属する。税込価格は¥1,592,800。1960年代の大胆な精神を現代に蘇らせたこの"幻のタイムピース"は、時を超越する創造性の証明と言えるだろう。




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