初の油彩で描かれた“BUTTON FLOWER”が目を奪う──SHUN SUDO、新作「Garden」展が銀座で開催中

  • 文:Pen編集部
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銀座三越で、現代アーティスト・SHUN SUDOによる新作個展「Garden」が開催中だ。代表的な“BUTTON FLOWER”を題材に、鮮やかな色彩に奥行きと陰影を加えた油彩作品を発表。海外での経験と名画との出会いから生まれた、新たな表現世界が広がっている。

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「Garden01」 2025年 Oil and oil stick on canvas H130×W130×D3.5cm

 銀座三越本館2階「GINZA Contemporary Art Stage」にて、SHUN SUDOの個展「Garden」が9月1日まで開催されている。今回の展示では、彼の象徴的モチーフ“BUTTON FLOWER”を、初めて本格的な油彩で描いた新作が並ぶ。

近年、「クリスチャン ルブタン」とのコラボレーションやパリでの制作など、ヨーロッパでの活動が増え、また美術館で数多くの名作に触れたことが、油彩への挑戦を後押ししたという。

乾くまで時間を要し、幾度も塗り重ねられる油彩という手法は、色彩や質感に深みを与えることができる。2015年のデビュー以来、アクリルで即興的かつ喜びに満ちた作品を描いてきたが、今回の油彩では蕾や枯れゆく花をモチーフに生命の循環を描き出している。

鮮やかさと陰影、軽やかさと奥行きが共存する今回の作品群は、“描く”という行為そのものを命の表現へと昇華させている。油彩の特性を生かし、従来のダイナミズムにさらなる深みを加えることで、彼の創作世界は大きく広がっていくだろう。

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「Garden02」2025年 Oil and oil stick on canvas H130×W130×D3.7cm

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「Garden06」2025年 Oil and oil stick on canvas H73×W100×D3.5cm  

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「Garden08」 2025年 Oil and oil stick on canvas H130×W190×D3.8cm

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SHUN SUDO●1977年東京生まれ。20代で渡米し世界中を旅するなか、独学でアート技法を身につける。現在は東京を拠点に活動、作品にたびたび登場する「BUTTON FLOWER」は花とボタン、ふたつのシンボルを結びつけた象徴的なモチーフ。あらゆる国の人々がアートを通じてつながるという願いを表している。

『Garden』

会期:〜2025年9月1日(月)
会場:銀座三越 本館2階「GINZA Contemporary Art Stage」
開場時間:10時〜20時 ※銀座三越の営業時間に準ずる
無休
入場無料

※作品はすべて抽選販売となっています。詳細については銀座三越の公式サイトをご確認ください