SINGAPORE シンガポール

ナショナルギャラリーで開催中の大規模展「他者の街:1920~40年代のパリにおけるアジア人芸術家たち」の内容が大充実していると話題だ。本展は、当時パリに滞在していた、植民地を含むアジア人作家の作品を6年かけて約200点も集め、近代芸術文化が花開いたパリの美術史をアジア各国の視点から読み解いている。
パリで活躍した日本人を代表するアーティスト、藤田嗣治の作品はもちろん、パリで長く活動したグラフィックデザイナー・里見宗次のポスターや漆芸家・浜中勝の貴重な立体作品なども揃っている。そのほか、普段お目にかかれないような日本人作家たちの作品も豊富で、どれも目を奪われるものばかりだ。
www.nationalgallery.sg/sg/en.html

※この記事はPen 2025年8月号より再編集した記事です。