ラインアップを刷新した、“新ルンバ” の注目モデル「アイロボット ルンバ 205 ダストコンパクター コンボ ロボット」【神原サリーが選ぶ今月の家電】

  • 文:神原サリー
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〈ロボット掃除機〉
iRobot Roomba 205 DustCompactor Combo Robot(アイロボット ルンバ 205 ダストコンパクター コンボ ロボット)

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ルンバ独自の4段階クリーニングシステムを搭載。部屋の汚れや使用するタイミングなどのシーンに応じて、掃除モードをカスタムできる。¥59,200(公式オンラインストア価格)

中国メーカーの勢いがすさまじく、群雄割拠のロボット掃除機業界で、ついにアイロボットが雄叫びを上げた。2002年にルンバが登場して以来、初めてフルラインアップを刷新し、6機種を発表。日本を意識したというエントリーモデル3機種の中でも、注目は業界初の機械式ゴミ圧縮機能を搭載した「ルンバ 205 ダストコンパクター コンボ ロボット」だ。

この新機能によって、掃除終了後にダストボックス内部のゴミを圧縮。最大60日間のゴミ捨てが不要になり、自動ゴミ収集機能付きの充電ステーション使用時と同様のストレスフリーな掃除体験ができる。さらに、ソファの下などの空きスペースに充電台が設置できるメリットもある。

驚くのは新たに搭載されたセンサー「クリアビューライダー」による素早いマッピングと、掃除の精度の高さだ。カーペットを検知&回避しての水拭きや、階段からの落下を自動で防止する機能はもちろん、指定した部屋やエリアの清掃、進入禁止エリアの設定なども簡単にできる。清掃モードは、ゴミ吸引のみ、水拭きのみ、その両方という3パターンから選べ、水拭きの準備はモップパッドを取り付けた水タンクに水を入れ、ルンバ本体に装着するだけだ。

新ラインアップではデザインも大きく変わっている。縦横に配した線で3つの部屋をつくり、異素材を組み合わせることでコントラストを生み出しており、温かさと優しさを感じさせる。デザインを手掛けたインサン・ホンは「テクノロジーが複雑に入り込むと、なぜか同じようなデザインになる。それを変えたかった」という。

初めて本体に「iROBOTRoomba」とブランド名を加えたところにも同社の熱い想いと決意が込められている。

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ルンバ本体の高さは約10cm。ゴミ収集ステーションが不要のため、人目につかない家具の下にも充電台を置くことができる。部屋に溶け込む洗練されたデザインも魅力のひとつ。

神原サリー

新聞社勤務を経て「家電コンシェルジュ」として独立。豊富な知識と取材をもとに独自視点で発信。東京・広尾の「家電アトリエ」をベースに、テレビ出演や執筆、コンサルティングなど広く活躍中。

問い合わせ先/アイロボットオフィシャルサポート
www.irobot-jp.com

※この記事はPen 2025年7月号より再編集した記事です。