ローマの高級ジュエラー、ブルガリが誇るアイコンウォッチ「ブルガリ・ブルガリ」が50周年を迎えた。記念すべき2025年、ブルガリは大理石ダイヤルを採用した4つの新モデルを発表し、時計界に新たな美の概念を提示している。

1975年、ジュネーブのローヌ通りにある歴史あるブティックで、ジャンニ・ブルガリが大切な顧客への贈り物として考案したのが「ブルガリ・ブルガリ」の始まりである。当時のラグジュアリーウォッチの常識を打ち破り、ジュエリーとウォッチ、そしてファッション性を融合させたこの革新的なタイムピースは、瞬く間に成功を収めた。
2年後の1977年、ジェラルド・ジェンタによるデザイン再解釈を経て、今日のブルガリを象徴するシグネチャーコレクションへと発展。スティングやジョージ・マイケル、ゼンデイヤ、ビル・ゲイツといった世界的セレブリティを魅了し続けている。
古代ローマの硬貨に着想を得たベゼルには、ブルガリの名が大胆に刻まれている。これは1934年、コンドッティ通りの旗艦店改装時に採用されたローマ様式のタイポグラフィで、以降ブランドの象徴となった。ウォッチ全体のシルエットも古代ギリシャ・ローマのパンテオンの大理石柱を彷彿とさせる設計で、永遠の都ローマの美意識が随所に宿る。

今回発表されたブルガリ・ブルガリの50周年記念モデルは、26㎜と38㎜の2サイズで展開される。最大の特徴は、これまでジュエリーにおもに使用されてきた大理石をダイヤルに採用したことだ。イエローゴールドケースにはグリーンのヴェルデ・アルピ大理石を、ピンクゴールドケースにはブルーの大理石ダイヤルを組み合わせた。ブルーダイヤルには、33㎜モデルでブルー・インカント、26㎜モデルでアズーロ・インフィニートと、異なる石材を使い分けている。


大理石のダイヤル加工は極めて困難な技術である。腕時計のダイヤルという精巧さが要求される部位に大理石を用いるには、類まれなる職人技が必要となる。しかし、その努力は報われる。大理石特有の自然が生み出した縞模様により、一つひとつのウォッチが唯一無二の表情を見せるのだ。
ブルガリ ウォッチ プロダクト クリエイション エグゼクティブ ディレクターのファブリツィオ・ボナマッサ・スティリアーニは、「ブルガリ・ブルガリのウォッチはシンプルでありながら大胆で、いつの時代の流れにも寄り添う。過剰な装飾のないピュアなデザインは、ブルガリのDNAを完璧に体現している」とコメントしている。
半世紀という時を経て、ブルガリ・ブルガリは大理石という新たな素材を得て、再び時計界に革新をもたらそうとしている。ローマの石が刻む時間は、まさに永遠への挑戦そのものである。

ブルガリ・ブルガリ 50周年アニバーサリー/クオーツ、18KYGケース、ケース径26㎜、アリゲーターストラップ、30m防水、世界限定150本。¥1,903,000



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