
2025年夏に大人が履きたいスニーカー&サンダルとは? いますぐほしい一足を探す全2回記事の今回は後編。掲載ブランドはテバ、キーン、ザ・ノース・フェイスである。ファッション関係者にも人気が高いハイセンスなブランドだ。紹介する5モデルはどれも素足履きできるサンダルタイプ。都市からアウトドアまでこなす万能選手ばかり。掲載写真はすべてここだけのオリジナルである。記事末にリンクを貼った前編もぜひ併せてチェックを。各商品の公式ECサイトのリンクも記事末に掲載している。
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テバ渾身の新型トレイルランサンダル

テバが新開発した山を走るための厚底トレイルランサンダル「Aventrail(アベントレイル)」が、昨年24年のヒットアイテムになった。スポサンの新たな道を切り開いた画期的なサンダルだ。モードシューズのようなデザイン性も注目され、街履き最強のスポサンとしてファッション界隈でも評判に。そのAventrailシリーズから今年出た最新版が「Aventrail R2T(アベントレイル アールツーティー)」である。

各部が簡略化され軽量になり、足に当たる感触や履き心地がよりソフトになった。山だけでなく街の舗装道路でも走りやすいハイブリッド型への変化。アウトドアでの本格スポーツを意図した初代と比べると、日常生活により馴染みやすくなっている。街歩きしながらそのまま走れてしまうパワフルなサンダルである。スポサンのトレンドをリードする可能性を秘めた注目の一足だ。
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キーンの打ち出しはニューポートの派生モデル

キーンの歴史的傑作ともいわれ、爪先をガードして野山の悪路をものともしないモデル「ニューポート エイチツー(NEWPORT H2)」を、より日常履きしやすくアレンジしたのが「ハイパーポート エイチツー(HYPERPORT H2)」。昨年登場した新型で、見た目の大きな違いは波を打つ形状のソールだ。
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新型ハイパーポートシリーズのソールユニットを採用した、今季新登場のクロッグサンダルが「ハイパーポート クロッグ」。レザーアッパーでワンランク上の高級なムードを漂わせる。サンダル以上、革靴未満のリラックスした大人モデルだ。

パンツの裾を被せればベーシックな印象になり、履けるシーンが幅広いシューズだ。職場で固い革靴を脱いだあとのリカバリー用にも便利だろう。色展開ではほかに黒もあるが、より今年らしさを味わうならこのブラウン系がいい。男女ともに世界的人気が高まる流行色のブラウンの新しさを足元から感じよう。
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こちらはニューポート エイチツーのアッパー仕様を踏襲した「ハイパーポート エイチツー」。原型モデルを街中でも履いてきた人が乗り換えたくなるほど、感触が柔らかく快適。逆に起伏の大きな野山では、元のニューポート エイチツーの固めソールが足疲れを軽減させるという意見もある。両者をシーンに応じて使い分けるのがよさそうだ。
なおエイチツーの名称は、レザーアッパーの初代ニューポートに対して、よりスポーティな素材を使った新型の水陸両用モデルのこと。この機会に頭に入れておこう。
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洗練のデザイン、ザ・ノース・フェイス

近年、シューズコレクションに力を入れているザ・ノース・フェイス。街でも映えるファッション性が高い服や小物を得意とするブランドだけあり、シューズにも洗練された美意識が漂う。
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2000年代の感性がモダンに表現されたボリュームのあるミュール「ヘッジホッグ RVST ミュール」。トラッドやアメカジの服装がよく似合う大人趣味のルックスだ。
紐なしのスリッポンながら、足を入れたフィット感もクッション力も良好。履き口が狭くアッパーが足をホールドして、ヴィブラム社のアウトソールが路面をグリップ。このアウトソールは柔軟性と濡れた路面でのトラクションに優れる「Vibram XS TREK」。悪路でも気兼ねなく歩ける安心の一足である。
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薄底スニーカーのトレンドが広がってきたいまこそ、川でのアクティビティに向くウォーターシューズを街中で履くチャンスの到来だ。ザ・ノース・フェイスの「ストレイタム ピカ」を選べば、美しいデザインの魅力を日常で存分に愉しめるだろう。
スリッポンのように見えるがアッパーのカバーの下に調整ストラップが隠されている。この仕組みにより多少のフィット変更が可能。アウトソールは路面状況を問わず汎用性が高いヴィブラム社の「メガグリップ」。ヒールを折り畳みスライドサンダルのようにも履けて、家周辺でのワンマイルシューズにもぴったりなモデルである。

ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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