
服装が軽くなり日差しが照りつける夏には、似つかわしいスニーカーやサンダルがある。服を衣替えするように靴棚を入れ替えて、長く暑い日々を乗り切ろう!
それでは2025年の今夏にお洒落なスニーカー&サンダルとはどのようなものだろうか?ファッション通に愛用者が多い人気のスポーツ系ブランドから、いま履きたいモデルを探った。ここに掲載するのはどれも、生活に役立つ機能に優れるものばかり。長く愛用する新定番になれるポテンシャルを秘めている。
前編・後編の2回に分けてお届けする今回は前編。掲載ブランドはサロモン、ホカ、アシックス。後編はテバ、キーン、ザ・ノース・フェイスである。掲載写真はすべてここだけのオリジナル。ぜひ前後編ともにご覧いただければと思う。なお各商品の公式ECサイトは記事末にて。
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涼しく履く夏のサロモン

ミニマルな服装やモードスタイルと相性抜群で、ファッションシーンに欠かせない個性派のサロモン。ここにセレクトしたのは、スニーカーの履き心地のまま涼しく過ごせるスニーカーサンダル2型。素足にもソックスにも対応し、街からアウトドアまでこなす万能モデルだ。
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オリーブグリーンの色がミリタリームードを高める「XA PRO 3D AMPHIB(エックスエー プロ 3D アンフィブ)」。サロモンでもっとも人気が高いモデルのひとつ、「XA PRO 3D」のサンダル版である。特徴的なアッパーのパーツ構成を踏襲しつつ、風を通すように細部が変更された。

前足部のメッシュアッパーは薄く目が粗く、歩くたびに甲が涼しさを感じる。インソールにも穴が開けられ、水の排出を促す。このモデルの本来の用途は水辺でのアクティビティだ。 川が流れる岩場などでパフォーマンスを発揮する。都市部の街中でもその機能が十分すぎるほど役立つ。雨の日に素足履きで外出するのにも便利だ。
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サロモンの注目もう一足は、シングルストラップがついたメリージェーン型の「RX MARIE-JEANNE(アールエックス メリージェーン)」。ユニセックスデザインで、流行のメリージェーンを男性が取り入れる絶好の機会だ。アウトドアでの用途はリカバリー用で、足をリラックスさせるためのもの。踵を踏みスライドサンダルのようにラフにも履ける。
ストラップ、インソール、アッパーのグレーパーツ素材はリアルレザー。大人の足元にふさわしい高級感も兼ね備える。
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ビジュアルも進化し続けるホカ

厚底トレイルランシューズを世に広めた立役者のホカ。ここにピックアップしたのは気分が盛り上がるカラフルなモデルと、靴紐を隠すファスナーカバーつきで見た目すっきりなモデルの2型である。
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アーティスティックなマルチカラーが夏の日差しに映える「SPEEDGOAT 2(スピードゴート 2)」。17年に初登場したモデルの復刻版である。現在でも山走りできる高性能シューズだが、ホカとしてはいまやタウンユースに位置づけているようだ。
派手なカラーリングのシューズは、服装を黒、白、グレーのモノトーンにすると洒落見えさせやすいもの。全身をシックにまとめて足元だけ目立たせるコーデを愉しもう。真夏の短パン姿のときは服装がより自由になる。リラックスしたアウトドアスタイルで街歩きするのも一興だ。
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未来的なフォルムの「PROJECT TRANSPORT(プロジェクト トランスポート)」。ファッション性抜群のクールなシューズだ。人気モデル「TRANSPORT」のアッパーをファスナー開閉式カバーで覆ったもの。カバーの下には通常のシューレースがある。
ファスナーカバーは雪よけとして冬のスノーシューズによく使われるパーツだ。撥水性があり少々の水濡れならガード可能。スリッポンシューズに見える軽妙なルックスと、ホカらしい快適な履き心地とが一体化した稀有な一足である。
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大人クールなモノトーンのアシックス

メタリックなパーツ使いのY2K復刻系デザインが、エッジーなファッション層を虜にしているアシックス。夏のラインナップから、仕事でも履きやすいシルエットの2型をセレクト。色もストイックなモノトーン調に絞った。
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今年見逃せない新型がこの「GEL-KINETIC FLUENT(ゲルキネティック フルーエント)」。立方体になったクッション素材「GEL(ゲル)」を露出させたシューズだ。レトロシューズのヒールに現代アートの彫刻をはめ込んだような構造がユニーク。歩きやすさと遊び心とがこの一足に結実している。
足首が覗く7分丈パンツなどを穿き、シューズの全体像をアピールできる服装をしたい。さり気なくも凝ったデザインが、夏の軽装にいい動きを与えてくれる。
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黒アッパーにシルバーのラインがグラフィカルに踊る「GEL-DS TRAINER 14(ゲル DS トレイナー 14)」。2000年代後半のデザイン要素を現代的に解釈した復刻系モデルである。ヒール内部には衝撃緩和のGELを搭載し歩きやすく仕上げられた。
真夏の黒シューズを重く感じる人にぴったりな一足だろう。メタリックなシルバーの色効果で、黒パンツを組ませても足元が軽い印象になる。シャープなシルエットも都会的な着こなしをサポートしてくれる。
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アシックス番外編


「仕事で関わる前からアシックスばかり履いてました」
そう語る西澤祐哉さんは現在、アシックスの外部PRの一員。彼のパーソナルな夏のお薦めシューズが、このワーキングシューズ「ウィンジョブ」だ。短パン姿とバランスがいいハイカットシューズである。
「つま先部分を保護する先芯が入った作業靴です。スポーツ用でもタウン用でもないのですが、モードシューズに匹敵するほどお洒落ですよね。歩きやすさも文句なしのクオリティです。一捻りあるアシックス選びにお薦めです!」
ミッドソールの踵部分に軽量性とクッション性に優れたフォーム状のGELを搭載。短パン姿でワークブーツを履くアウトドアシーンのカッコよさを街中で表現できる一足だ。

ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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