2024年に創業140周年を迎えたブライトリングが、新たな節目にふさわしいラインアップを発表した。注目は、自社製パーペチュアルカレンダーを搭載した「ナビタイマー B19」、そしてブランド初の自社製3針ムーブメントを積んだ「トップタイム B31」。伝統を受け継ぎながら、技術とデザインにおける新たな高みを追求したブライトリング最新作。そのすべてを一挙に紹介する。
1. ナビタイマー B19 クロノグラフ 43 パーペチュアルカレンダー

創業140周年を記念して発表された、「ナビタイマー」のコンプリケーションモデル。これまで限定アニバーサリーシリーズにのみ搭載されていた自社開発のパーペチュアルカレンダー・クロノグラフムーブメント「キャリバーB19」を、レギュラーモデルとして初採用した。
ステンレス・スチール製43㎜ケースにプラチナ製ベゼル、爽やかなアイスブルーの文字盤を組み合わせ、12時位置には精巧なムーンフェイズの表示。クロノグラフ操作性を高めるマッシュルームプッシャーや、ムーブメントを鑑賞できるオープンケースバックも特徴的だ。

「キャリバーB19」は、ブライトリングが得意とするクロノグラフ機構に、100年先までわずかな調整で動き続けるパーペチュアルカレンダーを搭載。閏年を含む各月の日数を自動で修正し、リアルな月と星空を描いたムーンフェイズ表示も備えている。
さらに、全モデル同様にCOSC認定クロノメーターを取得し、約96時間のロングパワーリザーブを実現。スイスのラ・ショー・ド・フォンにある自社工房で設計・製造され、過酷な耐久テストをクリアした、まさに信頼できるエンジンである。

2. トップタイム B31


これまで「トップタイム」と言えばクロノグラフが定番だったが、新コレクションでは時刻表示に特化し自社開発3針マニュファクチュールムーブメント「キャリバーB31」を搭載した。伝統的な38㎜径のケースを採用し、鮮やかなオレンジの秒針や拡大デイト表示、アプライドインデックス、コントラストの効いた内周リングなど、ヴィンテージ感と現代的なテイストが共存するデザインだ。
カラーバリエーションはグリーン、ブルー、ホワイトの3色展開で、パンチング仕様のレーシングカーフレザーストラップまたは3連ステンレス・スチールブレスレットが選択可能。「キャリバーB31」は約78時間のロングパワーリザーブに加え、フリースプラングテンプ採用による高い耐久性と精度、そしてCOSC認定クロノメーターを誇る。同社製のクロノグラフ・ムーブメント「キャリバーB01」と並び立つ、期待の新鋭機だ。サファイアクリスタル製シースルーバックからはその精緻な仕上げを楽しめる。




3. トップタイム B01 レーシング リミテッド エディション

クロノグラフ「トップタイム B01」の新作として登場した限定モデル。1960年代の大胆なデザインを現代に蘇らせたモデルであり、クッション型ケースや角丸サブダイヤル、ダッシュボード型文字盤など、当時の独創的なディテールを忠実に再現している点が特徴だ。
トップタイムシリーズは、モータースポーツと深い関わりを持つブライトリングの伝統を体現し、極限の状況下で求められる精密さとスピード感を腕時計で表現している。
ラリーのスリルをたたえる想いが込められた今回の新作2モデルは、ブラック×ホワイト、グリーン×ホワイトの2色展開で、いずれも限定生産。搭載ムーブメントは自社製「キャリバーB01」で、約70時間のパワーリザーブとCOSC認定の高精度クロノメーターを誇る。操作性に優れたマッシュルームプッシャーも特徴だ。両モデル750本限定、ケースバックには「One of 750」の刻印が施される。

4. トップタイム B01 マルティーニレーシング リミテッド エディション

ブライトリングとマルティーニレーシングによる初めてのコラボレーションモデルが、モータースポーツ史に刻まれた伝説的なレーシングカラーからインスピレーションを得て誕生した。レースファンならひと目で識別する、往年のアルファロメオやランチアのボディを彩った伝説的なストライプを文字盤に掲げている。さらにケースバックには「ONE OF 750」と「Martini Racing」が刻印される、750本限定のモデルである。
ダークブルー、ライトブルー、レッドの鮮やかなストライプはF1グランプリやWRC、ツーリングカーレースの世界で名を馳せたアイコン。マルティーニレーシングの絶対的な神話を象徴するその意匠を、マルティーニの名称ともども権利者(バカルディ・インターナショナル)から正式にライセンスを受けた、正統な「腕時計のマルティーニレーシング」である。
5. トップタイム B01 コッピ & バルタリ

ファウスト・コッピとジーノ・バルタリは、1940~50年代のイタリア自転車界を象徴する伝説的なライバル同士。数々のレースで激しく競い合い、スポーツマンシップの象徴として愛された存在だ。そんな彼らの精神と友情を現代のスタイルで体現する、各750本限定の特別なクロノグラフが「トップタイム B01 ファウスト・コッピ」と「トップタイム B01 ジーノ・バルタリ」である。
コッピモデルはホワイト文字盤にターコイズのサブダイヤルとオレンジの秒針、バルタリモデルはブルー文字盤にイエローのアクセントという、彼らの自転車やジャージから着想を得た鮮やかなカラーリングが特徴。タキメーター部分には「Il Campionissimo」(王者=コッピ)、「L’Intramontabile」(時代の超越者=バルタリ)といった愛称が刻まれ、6時位置には本人のサイン、サブダイヤルには二人の並走を象徴するラインが施されている。


