5月14日、イッタラから2025春夏のコレクション「ソラーレ」が発売される。「太陽」という意味を持つこのコレクションは24年の秋冬コレクション「カーモス」(極夜)から季節が移り変わり、長い冬に待ちわびた力強い太陽の光にインスピレーションを受けている。
ラインアップはタンブラーやボウルなどのテーブルウェアからベースまで、日常づかいに活躍するアイテムだ。クリア、スチールグレーといった定番カラーに加え、春夏のシーズナルカラーとして鮮やかなエレクトリックブルーとファイヤーイエローが一部アイテムに登場する。
イッタラのガラスアイテムは、光を受けてさまざまな表情を見せるのが最大の魅力。たとえばスチールグレーのベースは昼と夜ではまったくといっていいほど印象を変え、色ガラスの表情の豊かさに驚くだろう。今回はそんなガラスの変化を楽しむため、枝ものを中心にコーディネートした。全体に色を抑えたことで、植物のシルエットや個性が引き立ち、ベースのフォルムにも調和する。隣に置いたセラミックのマグは鮮やかなエレクトリックブルーがインテリアのアクセントになって、気分を上げてくれる。毎日何度も使う櫛やメガネ、ハンドクリームなど、置き場所に困る小物を収納した。スタイリッシュなデザインだからこそ、幅広い使い方ができる好例だ。
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ガラスのアイテムはフィンランドの工場において、職人が伝統的なマウスブロー(吹きガラス)の技法で一点ずつていねいに制作されている。表面の繊細な凹凸は光を美しく捉えながら、印象的な陰影を生み出す。ここではスチールグレーのタンブラーを、モノトーンでまとめたデスクまわりにコーディネート。文房具を収めたガラスに光が当たり、仕事の合間にも目を和ませてくれる。
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デイリーに使うテーブルウェアは、シンプルながらもどこかモダンさを感じさせるものがいい。ソラーレのセラミックアイテムには特別なエンボス加工が施されており、立体的でどことなく未来を感じさせるデザインとなっている。この凹凸は持ちやすさに加え、重ねやすさも考慮されている。日常の食卓はもちろん、大勢の来客にもスマートにサーブできるだろう。
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光とフォルムが生み出すソラーレコレクションの美しいビジョンを描いたのは、プロダクトデザイナーのハッリ・コスキネンだ。ブロックランプなど数々の名作を生み出してきたコスキネンだが、今回イッタラのデザインリードを務めたことも話題となっている。
「なめらかで流れるようなフォルムは、伝統的な技法でつくられますが、私たちはそこに未来的な美しさを演出しつつ、日常的な使いやすさも実現しました」とコスキネンは言う。日常にこそアートピースのような美しさを。ソラーレコレクションを取り入れて、生活に彩りを与えてみてはいかがだろう。
※全てのサイズ表記は、おおよその数値になります