2023年3月に考察型展覧会「その怪文書を読みましたか」を手がけて話題を集めたホラーカンパニー株式会社闇と新進気鋭のホラー作家・梨が、今度はテレビ東京の大森時生をプロデューサーに迎えた「行方不明展」が9月1日(日)まで開催中だ。
大森時生は「このテープもってないですか?」「祓除」などの番組でホラーファンの注目を集めているプロデューサー。フェイクドキュメンタリー「Q」の寺内康太郎監督、第2回日本ホラー映画大賞を受賞した近藤亮太監督、アートディレクターの大島依提亜と共に、あらゆる行方不明をテーマにした不気味な展覧会を作りあげた。
本展は展示ルートを「身元不明(「ひと」の行方不明)」「所在不明(「場所」の行方不明)」「出所不明(「もの」の行方不明)」「真偽不明(「記憶」の行方不明)」の4つに分け、それぞれなにが行方不明になったかを掘り下げていく構成。会場には貼り紙、遺留品、都市伝説など、さまざまな行方不明にまつわる物品や情報を集めて展示されている。7月19日(金)から開催がスタートし、連日数多くの来場者を
フィクションのはずなのに、あまりにもリアルすぎて高まる不安感…。会場に残された痕跡の数々を通じて「行方不明」への考察をめぐらせたい。
<スタッフコメント>
梨
茨木のり子さんの「行方不明の時間」という詩がとても好きです。
頓花聖太郎(株式会社闇)
行きて帰らぬ物語、そこに新たなワンダーを見出したいと考えています。
大森時生(テレビ東京)
あくまでフィクションです。ただ「ここではないどこかへ」という感覚は僕にもあります。