グランドセイコーはウォッチズ&ワンダーズ2024で、3型の新作を発表。「エボリューション9 コレクション」から、毎秒10振動と最大80時間のパワーリザーブを備えた新しい手巻ムーブメント搭載モデル、世界で唯一の複雑機構を搭載した「Kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン」の新デザインモデル、スプリングドライブ「キャリバー9R」の誕生20周年記念限定モデルとなる。いずれも意欲的な注目の品だ。
毎秒10振動、しかも80時間の持続時間を備える「キャリバー9SA5」が誕生したのが2020年。このハイスペックを継承する「エボリューション9 コレクション」から、新世代の手巻きメカニカルムーブメント「キャリバー 9SA4」を搭載したドレスウォッチが発表された。レギュラーモデルと全世界80本の限定モデルは、8月9日に発売される予定だ。
ハイビートとロングパワーリザーブという客観的性能に加え、今回のムーブメントでは巻き上げ時の心地よい感触や音、手巻機構の部品の動きといった、触覚や聴覚、視覚にも訴える部分が重視された。巻き上げ機構の部品であるコハゼとコハゼバネの新形状は、岩手県の「グランドセイコースタジオ 雫石」敷地内でも姿が見られる鳥、セキレイに着想を得たという。またダイヤルは、同じ岩手の平庭高原にある広大な白樺の林を思わせる、凹凸が不規則に連なる樹皮の美しさを精緻な型打模様で表現した。すっきりと細くしたインデックスやベゼル、ラグの幅などデザインを一新し、洗練された手巻ドレスウオッチに仕上がっている。18Kピンクゴールド製の限定モデルは、金無垢インデックスを示すSDマーク(Special Dialマーク)を6時位置に配置し、特別な品であることを主張する。
---fadeinPager---
2022年にグランドセイコー初の機械式複雑時計として誕生し、同年ジュネーブ時計グランプリ(GPHG)でクロノメトリー賞を受賞する快挙を達成した「Kodo」。黒一色の第1作とは趣きを変え、夜明け前の闇に淡い光が差す薄明のようなシルバー色の新作が登場した。
GPHGでも最大級の評価を得たのが、コンスタントフォースとトゥールビヨンというふたつの複雑機構を同軸に一体化した世界で初めての機構が生む、新次元の安定した高精度。今回、その超絶技巧が装いを新たにした。340を超える新パーツを同じ色彩に仕上げ、光が透過する十分な空間をつくり、細部に至るまで光のグラデーションが美しくなった。
前作で各所に使われていたルビーも、ブルーサファイアに一新。ストラップは「なめし」と漆塗りの技法を融合させた「姫路黒桟革(ひめじくろざんがわ)」を前作に続いて採用。天然なめしの革に白漆を塗り重ね、独特の風合いに仕上がっている。
---fadeinPager---
今年はスプリングドライブムーブメント「キャリバー9R」の誕生20周年。その節目の年を記念した限定モデルがグランドセイコーの「スポーツコレクション」に登場した。全世界で700本しか供給されないクロノグラフGMTモデルのダイヤルは、光学多層コーティングという新たな技法で仕上げられたもの。従来の塗装による着色とは異なり、PVDによって幾重にも重ねた薄膜の効果で、繊細な型打ち模様を際立たせながら光の当たる角度で色彩が変化する。
モチーフは製造地の信州・穂高連峰の、鮮やかな夏の朝焼けだ。薄紅色から徐々に東雲色へと移っていく日の出前後30分の奇跡的な光景を、ダイヤルに映し取った。新機軸で表現された“時の移ろい”は、屈強なスポーツウォッチに特別な魅力をもたらしている。
GPHG(ジュネーブ時計グランプリ)でも受賞を重ね、否応なくいま世界が注目するブランド、グランドセイコー。その新作は、ウォッチズ&ワンダーズ2024でも大きな話題を呼ぶ。今年の新作はどれも期待に背かない仕上がりで登場し、世界の評価も期待される。
---fadeinPager---
「ウォッチズ&ワンダーズ2024」現地の様子をお届け!
セイコーウオッチお客様相談室
TEL:0120-302-617
www.grand-seiko.com