“ほぼ全裸”でアカデミー賞ステージに登場した米俳優にネット騒然…「クレイジーすぎる!」

  • 文:大村朱里

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Shutterstock-LanKS ※写真はイメージです

アメリカ・カリフォルニア州で、第96回アカデミー賞授賞式が開催され、今年も多くの名場面が生まれた。そんな中、あるプレゼンターは世界中に最高の笑いを届け、大きな注目を浴びた。なんと、ほぼ“全裸姿”で登場したのだーー。

実際にあったハプニングが元になっている…⁉️

この一連の出来事は、衣装デザイン賞受賞作品を発表する際に起こった。この日、司会を務めたコメディアンのジミー・キンメルは、同賞についての紹介をする際に、約50年前の授賞式で実際に起こったストリーキング(公共の場を全裸で走る行為)について言及。これは、1974年の授賞式に、司会を務めていた俳優・デヴィッド・ニーヴンがスピーチを行っている最中に、LGBTQの権利を訴える活動家のロバート・オペルが全裸で乱入した前代未聞のハプニングのことだ。

「1974年の第46回アカデミー賞で、デヴィッド・ニーヴンがエリザベス・テイラーを紹介している最中に、全裸の男(ストリーカー)がステージを横切ったんだよ」さらに「今日、全裸の男がステージを横切ったらなんて...想像できる?」と付け加えると、もう一度ゆっくりと繰り返し「そんなことがあったらクレージーだよね」と話す。

すると突然、舞台袖から顔を出したのは、現役人気プロレスラーで俳優のジョン・シナ。

「おい、ジミー。ちょっと、ジミー。ここに来てくれ」とささやくと、ジミーは「ちょっと失礼」と彼の元に駆け寄る。そして「どうなってるんだ、全裸でステージを走る話だったじゃないか!」と言い合いが始まった。

「気が変わったんだ。こんなエレガントなイベントでヌードになるのは 正しい判断じゃない。正直なところ、こんなアイデアを提案したことを今すぐ恥じるべきだ 」そうジョンは伝えるが、「裸でレスリングをしているのだから、ストリーキングも平気なはずだ」というジミーは主張。

こうして言い合いは続き、最後にはジミーが「おいおい。本当にやらないつもりか?もういいよ。それなら賞を発表してくれ。まったく、最低だ」と受賞者の名前が書かれた封筒を裸のジョンに手渡した。彼はその封筒で急所を隠しながら中央のマイクスタンドまで移動。そして彼はその状態でスピーチを始めた。

「コスチューム...それはとても重要なものだ。コスチュームは本当にとても重要なもので、もしかしたら最も重要なものかもしれない」と続け、会場は笑いの渦に包まれた。

さらに「封筒を開けられないよ」と最後に伝えると、「なんてことだ」とジミーが現れ、受賞作品「哀れなるものたち(Poor Things)」が発表された。

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SNSには様々な角度から撮られたジョンの姿が...

この約50年前の前代未聞ハプニングを交えたジョークに、会場は大盛り上がり。この様子はSNSで大きく注目され、様々な角度から捉えらた彼の写真が拡散された。いくつかの画像には、肌色のテープで急所からお尻のあたりまでカバーされている様子が映し出されていた。

People誌によると、これは "Modesty Garment "として知られているもの。映画、テレビ、舞台で広く使われているテープで、出演者が裸のように見せる必要があるシーンで、俳優の陰部を隠すために使われるという。

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ほぼ全裸で登場した、司会を務めたコメディアンのジミー・キンメル。

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突如始まる着替えタイム。なんともシュールな光景だ。

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スピーチのフルバージョン。