ピアジェ創業150周年を記念した、フルゴールド仕様の“ラグスポ”の傑作が進化

  • 文:並木浩一

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1874年にスイスのジュラ山脈で工房を構えて以来、輝かしい歴史を紡いできたピアジェから、創業150周年を記念した新作「ピアジェ ポロ 79」が発売される。1979年に発表され80年代に一世を風靡した、フルゴールド製スポーツウォッチの復刻だ。世界のセレブリティを魅了した傑作が、現代における「ラグジュアリースポーツ」の価値を改めて問い直す。

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ピアジェ ポロ 79/メゾンの創業150周年を記念したモデルは、ケースとブレスレット一体型のフルゴールド仕様。手元にラグジュアリーな煌めきを添える。自動巻き、18KYGケース&ブレスレット、ケース径38㎜、パワーリザーブ約44時間、シースルーバック、5気圧防水。¥10,600,000(9月発売予定/受注受付中)

ゴールド製の一体型スタイルが主張する、スポーティなエレガンス

9月に発売を予定している「ピアジェ ポロ 79」は、熱狂的な歓迎を受けるだろう。ピアジェの数あるウォッチコレクションの中で現在も高い人気を誇る「ポロ」。その原点である「ピアジェ ポロ」は、1979年に誕生。ステンレス・スチール製の高級スポーツウォッチが注目を集め出していたスイス時計界で、颯爽と登場した一本だった。

ジェラルド・ジェンタのデザインを筆頭に、ステンレス・スチールを素材とした当時の多数派とは異なり、「ピアジェ ポロ」はすべてがゴールド製であった。そして、ゴドロン装飾がケースからブレスレットにつながる完全一体型のデザイン。まるでひとつの金塊から削り出したように見えるラグジュアリー感満載の腕時計が、80年代のセレブリティシーンを駆け抜け、大きな話題を集めたのだった。

その傑作が、誕生から45年を経て蘇る。オリジナルのデザインを忠実に踏襲しながらも、今日の潮流に合わせて自社製薄型自動巻ムーブメント「1200P1」を搭載。究極のラグジュアリースポーツを体現する腕時計として、ポロフィールドからパーティシーンまで違和感なく馴染む腕時計に仕上がった。

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ポロ競技はいまも昔も変わらず、ハイソサエティが好むスポーツの筆頭に挙げられる。オリジナルモデルが発売された1979年当時、創業家4代目イヴ・ピアジェはワールドカップのスポンサーを務めていた。乗馬愛好家として知られる彼が、馬への愛情と富裕層のライフスタイルをひとつのウォッチとして結び付けた。
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細かなアップデートは行われているものの、デザインはオリジナルを忠実に再現。原点が持つラグジュアリーなオーラが、新作でさらに鮮明になった。

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最新の極薄ムーブメントを搭載する一方で、変わらぬ伝統技法を継承

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ムーブメントは、厚さ2.35㎜というピアジェが誇る自社製の極薄キャリバー「1200P1」を搭載。ペルラージュ装飾の美しい仕上げが施されるとともに、イエローゴールド製のマイクロローターが華やかさを加味する。
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左:サテン仕上げの地にポリッシュ仕上げのゴドロン装飾が連続していくデザインが、ブレスレット、ケース、そして文字盤に至るまでシームレスにつながっていく。この傑作スタイルは、それぞれのパーツを手作業で組み合わせて生み出された。 右:文字盤上のゴドロン装飾の延長線上に、ケースに嵌め込まれたパーツのラインがぴったり一致する。まさに手作業の至芸。

このたび発表された「ピアジェ ポロ 79」は、なぜステンレス・スチールではなくゴールドでつくられるのか? その答えは明快だ。オリジナルが登場した1979年当時、世界的ジュエラーでもあり高級時計ブランドであったピアジェにとっては至極当然の成り行きであったからだ。その頃、ピアジェはすべての腕時計をゴールドかプラチナでしか製作しなかったのである。

いまでもピアジェは、ジュネーブの自社工房でゴールドを鋳造から手がけている。さらに熟練の金細工職人が成型、加工、装飾を司り、“腕時計のかたちをしたジュエリー”へと仕上げているのだ。昔と変わらないこの奇跡的な手作業の伝統が絶えていたら、「ピアジェ ポロ 79」を蘇らせることは不可能だっただろう。

ラグジュアリーの意味、エレガンスの価値は、時代が移ろうなかでも変わらない。どこにも妥協のない「ピアジェ ポロ 79」の復活は、その重要さを証明する。

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ケースからブレスレットに流れるラインの一体感を、ゴドロン装飾が強調する。機械式ながらスリムなスタイルは、ピアジェ自社製の薄型自動巻きムーブメントの恩恵だ。
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サファイヤクリスタルのケースバックからの眺めも圧巻。

ピアジェ コンタクトセンター

TEL:0120-73-1874
www.piaget.com