ファーストフード大手のケンタッキーフライドチキン・スペインが、“フライドチキン”の香りの香水を発売した。その奇妙すぎる香水にSNSでは大きな反響が起こっている。
フライドチキンの香りは、あの秘伝のレシピがもとに
話題の香水はスペインでリリース。その名も「EAU D'UARDO(オード・ドゥアルド)」。男女問わずつけることができるユニセックス仕様で、ボトルはKFCチキンの部位の一つである「ドラム(脚)」をかたどったものになっている。気になる香りは、KFCフライドチキンのカーネルおじさん秘伝のレシピから着想を得ているのだそう。
MUSEによると、名前の由来は、去年インターネットミームとなった「ありふれたものにスペイン語の名前をつける」というトレンドで、ドラムに「Eduardo(エドゥアルド)」と命名したことがきっかけ。ネットで大きくバズったこの愛称が、香水「EAU D'UARDO(オード・ドゥアルド)」として、使用されたという。
チキンの香りだからと試すのを躊躇う人も多そうだが、SNSに投稿されたレビュー動画を見ると、それほど不快な香りではないそう。ゼラニウム、マンダリン、ベルガモット、そしてほのかなピンクペッパーのエッセンスが含まれた、カーネル・サンダースの衣スパイスにインスパイアされた香りなのだとか。
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シュールすぎるプロモーション動画も話題に
香水発売に合わせて、高級香水の広告をパロディ化したビデオキャンペーンが行われた。手がけたのは、マドリードの広告代理店のPS21。動画は、マカロネシアの壮大な砂丘で撮影。金茶色のスーツを着た男女のモデルたちが砂漠で踊ったり、美しい白馬が現れ、女性がフランス語で囁くという、まるで高級ブランドのプロモーション動画のようなシチュエーションの最後に、突如、砂浜から香水が現れるというなんとも世界観が掴めないシュールな世界観だ。この作品を手がけたPS21のクリエイティブ・ディレクター、ルベン・サンチェスはMUSEの取材に下記のように答えている。
「砂のような不安定な表面で踊ったり、シーンを繰り返し撮影したり、砂が口や目に大量に入ったりと、モデルたちにとっては肉体的に大変な撮影でした」
さらに「まるでKFCのパン粉をまぶした鶏肉であるかのように尽くしてくれた彼らに、私たちはとても感謝しています」と続けた。
この香水は、スペインのKFCのアプリとスペインのレストランで3.99ユーロ(約622円)で販売されている。クリスマスのちょっと変わったプレゼントにはピッタリではないだろうか。
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