新空間なアクタス・丸の内店からアームチェア「シナモン」まで【Penが選んだ今月のデザイン】

  • 文:高橋美礼(デザインジャーナリスト)

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1.チスタイリッシュで挑戦的、既存店とは一線を画す新空間

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設計を手がけたのは、シボネの店舗デザインなどで知られるダイケイミルズ。

新丸の内ビルディング3階に、アクタス・丸の内店がオープンした。1969年に東京・青山で開店した当時の志を継ぎ、新しい生活文化やトレンドを発信する場として国内初登場のファニチャーブランドや、既存の店舗とは異なるカラーやスタイリングで展開する。デザイナーの柴田文江と開発したインドアグリーン向けのオリジナルプランターカバー、スウェーデン最古の家具メーカー「ゲムラ」の曲木家具など、限定品や先行発売品にも注目したい。

アクタス・丸の内店

住所:東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビル 3F
TEL:0120-426-831
営業時間:11時~21時(日、祝、連休最終日は20時まで)
定休日:1/1、法定点検日
www.actus-interior.com

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2.水面を漂う浮き輪のように、身体を心地よく包むアームチェア

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ファブリックは12種類から選べる。(W120×D91×H69.5×SH40.5㎝)¥1,010,900

イタリアの総合インテリアブランド・モルテーニと深澤直人とのコラボレーションは、今年のミラノデザインウィークで注目されたトピックスのひとつ。そこで発表されたアームチェア「シナモン」が国内でも販売を開始する。ぷっくりと膨らんだ一見ユーモラスな形状は、複雑な技術で実現されたもの。発泡ポリウレタン製U字型フレームの構造体をストレッチ性のある張り地でくるむことで、包み込まれるような安心感を生み出している。

「シナモン」

モルテーニ
www.molteni.it/jp

※この記事はPen 2023年12月号より再編集した記事です。