コロナ明けで人気復活のハワイ…現地発いま“キテいるもの5選”とは?

  • 文:安部かすみ

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(c) Kasumi Abe

WHO(世界保健機関)が新型コロナに対する緊急事態宣言の終了を今年5月に発表して以降、日本では旅行需要がインバウンド&アウトバウンドともに高まっている。

まだ完全なる回復とは言い切れないものの海外旅行熱は高まり、JTBの調査では今年の夏休みの海外旅行先の人気トップ3は韓国、台湾、ハワイだったという。また夏休みに旅行に行かなかった人でも「すぐに行きたい」という回答でもっとも多い海外渡航先はハワイだった。

最近ハワイに行く機会があった筆者は、日本人観光客らしき人々をたくさん見かけた。滞在中、取材コーディネーターを長年する旧友にも現地の最新情報を教えてもらいながら「ハワイ現地発いまキテいるもの」を見つけた。+α情報も含めてお届けする。

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1 .リリコイ(フルーツ)を使ったかわいいデザート

ハワイに行ったなら定番人気のパンケーキ、ポケ、ロコモコ、スパムむすびを試すのはもちろんだが、それらに加え、リリコイを使ったデザートもたくさんあるので、ぜひ試してほしい。

リリコイとは別名パッションフルーツのことで、ハワイに行くとたくさん見かける。一般家庭の庭で育てられていることも珍しくないほどロコにとっては身近なフルーツで、レストランやカフェではリリコイを使ったスイーツやベーカリー、ジュース、スムージー、カクテルなどたくさん。リリコイ入りのメニューは、友人によると「ここ数年で一気に増えた」とのこと。

リリコイ自体は半分にカットし、果肉をタネごとスプーンで救っていただいてもおいしい。どろっとしたほのかに甘酸っぱい果肉とカリッとした種の食感がクセになる。滞在中よく見かけたリリコイ・バターやリリコイジュースも爽やかな甘酸っぱさで、パンやバニラアイスなどとも相性バッチリ。

私は滞在中リリコイとライムを使って、アメリカでここ10年ほど人気となっているインフューズウォーター(デトックスウォーター)を作り、水分&ビタミン類を補給した。見た目もお洒落な飲み物に変身し、喉の渇きを潤してくれた。

前述のポケやパンケーキ、ロコモコなども元を辿ればハワイから人気が拡大したのだから、リリコイ系デザートもこれから日本にやってくるのかも!?

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友人宅の庭で採れるリリコイ。アイスクリームやヨーグルトにかけてもおいしい。(c) Kasumi Abe

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2 .紙のような不思議素材のエコバッグ&ポーチ

ハワイの友人が「これも最近流行っている」と言うのは、紙のように柔らかい感触のエコバッグやポーチ。ブランド名はALOHA Collection(アロハ・コレクション)といい、耐水加工で、現地のサーファーガールやロコガールたちに支持されている。

人気の秘密は、ビーチや旅行に持って行っても嵩張らない薄さと軽さ、そして洗練された柄やデザインの豊富さにある。生地の素材は耐久性と水しぶきに強い、タイベック加工というものだ。ハワイの自然をテーマにした絵柄ごとに何種類もコレクションしたくなるほど。

ポーチが20〜40ドル代、エコバッグは50〜70ドル代というやや強気の値段設定だが、それでも「売れている」と店のスタッフ。「オンラインで買うと輸送費がかかるから、やっぱりハワイに来た記念で買う人が多いわよ」とのこと。軽いのでお土産にもちょうどいい。

 

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筆者も自分用にポーチ(24ドル)をゲット!素材の特性でシワシワ具合がいい味を生み出しかわゆい。(c) Kasumi Abe

 

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3. サンゴ礁を守るための日焼け止め

近年、日焼け止めローションやクリームに含まれる紫外線吸収剤といった特定の化学物質が、サンゴ礁ひいては生態系全体に悪影響を及ぼすことが環境活動家の間で問題とされている。

このような海洋汚染への対応として、ハワイでは2021年1月より、紫外線吸収剤オキシベンゾンとオクチノキサートを含む日焼け止め製品の販売・提供・流通が条例により禁止となった。では私たち観光客はどうするべきか?

心配ご無用。ハワイで現在販売されている日焼け止めは海洋汚染の心配がないものばかりなので、日焼け止めは持参せずに現地調達が◎

それらの商品には、“Reef and Keiki Safe”(サンゴ礁と子どもにも安心)やEco-Conscious(環境に配慮)などと表示されている。念のため購入の際に確認しよう。

私も「アロハ州(ハワイ)産」と書かれたミネラルサンスクリーン「Little Hands Hawaii」(SPF35)を滞在中に購入した。ウォーターレジスタント(耐水加工)で伸びも良い。ミーディアム・ニュートラル色は日本人の肌にもぴったり馴染み、顔にも体にも両方使える優れモノ。もちろんハワイ以外でも今後も使っていきます!

 

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自然環境を守るために私も現地で日焼け止めを調達。ミネラルサンスクリーン「Little Hands Hawaii」(20ドル)。(c) Kasumi Abe

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4 .コナコーヒーだけではない新たなグルメコーヒー「カウ」

ハワイ発のグルメコーヒーと言えば、日系人が育てたコナコーヒーが定番人気になって久しい。加えて新たなブランド「カウコーヒー」が、2007年に全米のコーヒー品評会で入賞して以来、スペシャリティコーヒーとして地元では愛飲されている。

味は力強くもスムーズさがあり、酸味少なめで飲みやすい。私は滞在中、ブラックのままがお気に入りで飲んでいました。生産地のハワイ島を中心に各農園のいろんな種類の豆が販売されている。

 

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カウコーヒーの一つ「Hawaiian Monarch Coffee」(ハワイアン・モナーク・コーヒー)。(c) Kasumi Abe

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5 .ハワイでは「スリッパ」と呼ばれるサンダル&ビーサン

ハワイアンは流行を追うより、それほど高級品でないリーズナブルな商品を気負わずにセンスよく身につけている人が多い。そんな中でもやや高級路線だが、履き心地がいい優れものとして定番人気なのが、ローカルのシューズブランド、OluKai(オルカイ)。サンダルで75ドルからと料金はやや高めだが、いろんな店で取り扱われ、人々に愛用されている。

日系人や日本の文化に大きく影響を受けているハワイでは、日本同様に室内では靴を脱ぐのが一般的。そんな習慣が根付くハワイでは、友人曰く、ハワイアンはビーサンやサンダルのことを英語のフリップフロップとは呼ばず、なんと「スリッパ」と呼ぶそうだ。「日系人のお年寄りはゾーリと呼んでいる人もいる」(友人の証言)。面白い!

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+α情報 …ファイアーアンツ(ヒアリ)に注意

 以上が私が滞在中に気になった「今キテいる5選」だ。それ以外にも「+α情報」として、ハワイではヒアリ(fire ants)というアリ被害がここ数年で拡大し、深刻な問題となっている。私も滞在中、草むらをかき分けている途中で噛まれた。最初は「あれ?チクッとしたけどなんだろう?」と、気のせいくらいに思っていたが、患部をよく見ると刺された跡が赤く残っていて、直後から痛みが少しあった。数日間やや痒みの症状も。ペットも噛まれるのと、芝生などにも容赦なくいて刺してくるから要注意。

以上、年末年始の旅行などこれからハワイに行く人にとっても参考になれば幸いだ。

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