ロロ・ピアーナが環境に配慮した、新たなカシミアコレクションを発表。触れることでわかる、手作業による極上の質感

  • 文:Pen編集部

Share:

ロロ・ピアーナは、2023-2024秋冬コレクションにて、メゾンのニットウエア生産で余ったカシミアを再利用し、環境に配慮したベーシックなウエアとアクセサリーの常設カプセルコレクション「ロロ」を発表した。このプロジェクトは、カシミアに効果的に新たな命を吹き込み、貴重な繊維のムダを省くことを目的としている。 

Loro Piana_LORO Re-Cashmere for all_Total Look (3).jpg
「ロロ」カプセルコレクションの主役であるポロやタートルネックのセーター。なめらかな肌触りが特徴だ。

垂直統合された生産工程を採用し、環境、生物多様性、地域社会に常に焦点を当てながら、原材料の繊維から最終製品にいたるまで、すべての工程を社内管理している。ニットウエア生産で余ったカシミアの再利用――ステッチ、ジッパー、ファスナーをすべて手作業で取り除き、生地を色味に応じてカテゴリーに分け、洗浄し、ほぐし、繊維の状態に戻し、染色されていないバージンカシミアとブレンドすることで、新品同様の品質と価値をもつカシミアに仕上げた。

04_Loro Piana_LORO Re-Cashmere for all_Savoir Faire (1).jpg
すべての工程を社内管理しているからこそ実現した常設カプセルコレクション「ロロ」。手作業で時間をかけてつくられている。

このニットウエアを1着つくるのに約3日かかり、異なる原産地から集めた独自の繊維を再加工するメゾンのノウハウにより、並外れた上質な肌触りを実現している。「ロロ」カプセルコレクションの主役はセーター4型(ポロ、タートルネック、ラウンドネック、V ネック)とストール、帽子。

Loro Piana_Cashmere (5).jpg
カシミアは、モンゴルや内モンゴルに生息するカシミア山羊のアンダーフリースからのみ採取される希少な繊維を使用。

クリーンで現代的なライン、そして染色されていないバージンカシミアと、再利用する繊維のカラー(グレインブラウン、ピュアデューン、レインクラウド、ダスクスカイ、レッドサンド)をミックスした独自のメランジュのカラーパレットが特徴だ。この他、柔軟ですべりにくいテクニカルソールとカシミアのアッパーを備えた、わずか360gの軽量スニーカー「360 フレクシーウォーク」が揃う。「ロロ」カプセルコレクションは、9月1日よりセレクトされたいくつかの店舗とオンラインストアで発売。

 

カプセルコレクション「ロロ」の製造工程を映した動画。クラフツマンシップあふれるものづくりの様子が伝わってくる。

 

ロロ・ピアーナ ジャパン 

TEL:03‐5579‐5182
https://loropiana.com