神楽坂で写真を楽しむ新体験。フォトグラファーの長山一樹が手がけるギャラリー「写場」がオープン

  • 文:倉持佑次
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江戸時代の面影とモダンな息吹が混在する街、神楽坂。入り組んだ路地が連なる迷宮の花街に、また一つ、訪れてみたいスポットが加わった。

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7月22日(土)に東京・神楽坂にオープンする「写場(しゃば)」は、写真好きが集うコミュニティの場だ。同ギャラリーのディレクターを務めるのは、ファッションや広告の第一線で活躍する写真家・長山一樹。近年ではYouTubeの人気チャンネル『THE FIRST TAKE』の撮影を手がけ、映像の分野でもその実力を発揮している長山だが、この「写場」では本や印刷を通じて新たなコミュニケーションの場を提供する。

柿落としの個展「木写」では木工家・小山剛を迎え、木という素材を平面(写真)と立体(オブジェクト)の二つの異なる角度から見ることで、小さい画面では味わえない質量を視覚と触覚で味わうことができるという。写真はすべて8×10のフィルムで撮影され、ギャラリーでは銀塩のアナログプリントで展示される。「現代では失いかけている質量をじっくり覗いて欲しい」と長山。展示会場では写真作品、立体作品ともに購入が可能で、展示を記念した写真集も発売が決定。写真集のデザインは、クリエイティブディレクターの清水恵介が手がけた。

印刷製本業の集積地と言われ活況を呈してきた神楽坂に誕生した、新しいアート体験の場。クラシックを重んじ、コンテンポラリーを愛する長山の目線を通して、今後もクリエイターの個性的な一面が見える展示や製本を色々企画しているそう。興味がある人はインスタグラムの「写場」のアカウント(@shaba_gallery)をフォローして情報を待とう。

 

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長山一樹、小山剛『木写』

開催期間: 2023年7月22日(土)から8月20日(日)
住所: 東京都新宿区築地町8-7 ワタナベビル1階
Tel: 03-6380-7589
定休日: 月、火