三角形の車輪でも乗り心地は抜群? 世にも独創的な自転車が登場

  • 文:designboom
Share:

 

スクリーンショット 2023-06-21 17.36.32.png
画像提供:The Q、Sergii Gordieiev

後輪が分割されている自転車や、四角い車輪の自転車、自転車用エアレスタイヤといったさまざまな自転車のデザインを成功させてきたエンジニアでありコンテンツ・クリエイターでもあるセルギー・ゴルディエフ氏は今回、「車輪が三角形」の自転車を開発するという新たな挑戦に着手した。

実際に、この独創的な挑戦は実を結び、型破りな三角形の車輪が、従来の丸い車輪と同じようにスムーズに回るようになった。乗り方は、他の自転車と同じだ。ペダルを漕いで、車輪でバランスを保つ。

---fadeinPager---

「三角形の車輪」の自転車が現実に!

セルギー氏は、自身のYouTubeチャンネル「The Q」にアップロードした新しい動画で、このデザインを使用した三角形の車輪の自転車のつくり方をフォロワーに指南している。このコンセプトは、あり得ないとか、実現できても乗り心地が悪そうに見えるかもしれないが、「The Q」は、こうした予想をすべて覆している。

「三角形の車輪はむしろ快適です」とセルギーは説明し、自身の成果に自信を示した。究極の快適性を目指して設計されたサスペンションシステムのおかげで、どんな形の車輪でも期待を超え、従来の車輪と同じようにスムーズに走ることができるという。

---fadeinPager---

三角形の車輪の自転車をつくる方法

セルギー・ゴルディエフは、奇抜だが機能する発明品をつくり出すことに喜びを感じる革新的な人物で、主に自転車に重点を置いている。今回は、三角形の車輪の両側に加えた微妙な屈曲と、リミッターを内蔵した関節式アームをうまく組み合わせることで、乗っているときの垂直方向の動きが非常に少ない自転車を生み出した(詳細はこちら)。

「The Q」は、それぞれの車輪用に一対のアームとローラーを工作して、車輪の中心が直線的に移動できるようにした。この設計により、各ローラーと平坦な地面のあいだに平行線が形成されるようになった。

 

これで、三角形の車輪はその形状の限界を克服し、転がれるようになったのだ。それだけでなく、この自転車は平坦でない地面を走るのにも適しているようで、優れた操縦性への可能性を示している。セルギーの独創的な発想があれば、将来どんな刺激的な革新が待っているか、誰にもわからない。

 

プロジェクト情報:

名称:Who said wheels have to be round?

デザイナー:the Q、セルギー・ゴルディエフ

---fadeinPager---

 

---fadeinPager---

 

スクリーンショット 2023-06-21 18.29.22.png

 

---fadeinPager---

 

スクリーンショット 2023-06-21 18.29.02.png

---fadeinPager---

 

スクリーンショット 2023-06-21 18.29.15.png