中村好文が設計した、思索するための宿泊施設が誕生

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    SDGs NEWS

    SDGs とは「Sustainable Development Goals」の略で、17のゴールから構成される「誰ひとり取り残さない、持続可能な開発目標」。実践できる身近なSDGs のニュースを毎月お届けします。

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    キッチンには庭とつながるデッキがある。

    長崎県・五島列島は大小150もの島々からなる列島だが、その中の最大の島、福江島に建築家・中村好文が廃校になった小学校をリノベーションした宿泊施設が誕生した。場所は、島の空港からクルマで40分ほどの半はん泊とまり集落。わずか5世帯6人が住む限界集落だ。飲食店もないため、滞在中は共用キッチンで自炊する。「考える時間」に特化した施設なので、静かに本を読むもよし、美しいビーチを散策するもよし。個室は中村がヨーロッパの修道院からインスピレーションを受けたデザインで、シングルルームはル・コルビュジエが設計した「ラ・トゥーレット修道院」の僧坊とほぼ同じサイズ。ときには日常から離れ、自分や世界を見つめ直したい。

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    ひとり部屋はカマボコ型の天井とコルビュジエ・カラーと呼ばれる色調が特徴。
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    近くのビーチ。草刈りや海のごみ拾いなど、地域活動にも積極的に参画している。

    Philosophers in Residence GOTO(フィロソファーズ イン レジデンス ゴトー めぐりめぐらす)

    住所:長崎県五島市戸岐町1180
    携帯:080-2795-8105
    料金:ローシーズン:1泊1名¥16,000~、一棟貸切1泊¥100,000~/ハイシーズン(GW、7~8月、その他連休前後):1泊1名¥32,000~、一棟貸切1泊¥200,000~
    https://megurimegurasu.jp

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    ※この記事はPen 2023年6月号より再編集した記事です。