自分を信じて苦節13年…33歳で一軍登録をつかんだメジャーリーガーに、賞賛の声

  • 文:山川真智子

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13シーズンにわたって、米マイナーリーグで1155試合に出場してきた33歳の内野手、ドリュー・マッジ選手が、メジャーリーグのピッツバーグ・パイレーツでロースター入り(一軍登録)を果たした。吉報を伝えられた時の困惑と興奮の表情や、喜びを噛み締めながら新しいユニフォームに袖を通す映像が、ソーシャルメディアに投稿され感動を呼んだ。夢をかなえた遅咲きのメジャーリーガーが、注目を浴びている。

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過去には幻の一軍入りも…マイナーのベテランがついに昇格

ESPNによれば、マッジ選手は2010年にアリゾナ州立大学からパイレーツにドラフト15巡目(全体で447位)で指名された。以来、マイナーで通算打率.254、安打978、本塁打45、打点354、盗塁222を記録している。2021年9月18日にミネソタ・ツインズでロースター入りしたが、試合に出場しないまま数日でマイナーリーグに戻されていた。

ロースターにはベンチ入りできる26人枠と、26人枠と入れ替わりで出場を待つ40人枠があるが、今回マッジ選手は40人枠のロースター入りとなった。ブライアン・レイノルズ外野手が忌引きリスト(家族に不幸あったなどの場合の離脱。3~7試合の欠場となる)に入り、ケガで離脱中の崔智萬選手を60日間の故障者リストに移動させた後、パイレーツがマッジ選手を選んだという。

マッジ選手の昇格を伝えるMLBのツイート

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不屈の精神でチャンスをつかんだ!監督、チームメイトも祝福 

マッジ選手への吉報は、これまで所属していたパイレーツ傘下のマイナーリーグ・チーム、アルトゥーナ・カーブのコーリックス・クラッブ監督からもたらされた。

 「このグループにとって非常に重要で、不屈の精神の模範となる人物が、私が初めてメジャーに送り出す選手になることは大きな喜びだ」。選手たちを前にそう話した後に、クラッブ監督から出た言葉は、「だからマッジ、出世のチャンスが来たんだよ」だった。

パイレーツが公開した映像には、突然の発表を無言で受け止めたマッジ選手の頬を、涙が伝う様子が映っている。その後、立ち上がり喜びのポーズを取るマッジ選手に、チームメイトからはたくさんの温かい拍手とハグが送られた。

長い道のりを歩んできたマッジ選手。チームメイトも祝福した

地元紙、アルトゥーナ・ミラーによれば、「マッジの喜びの表情は、まさに希望に満ちたマイナーリーガーの人生を象徴するもの。彼にとってはこれ以上ない幸せだ」とクラッブ監督は述べている。

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信じれば夢はかなう!遅咲きメジャーリーガーのデビューに期待

ピッツバーグに到着したマッジ選手は、ホテルの部屋から見えるスタジアムを眺め、自分がその場にいることを、何度も確認したということだ。ヤフー・スポーツによれば、マッジ選手は「この瞬間が来るとずっと信じていた」という。心のなかには常に「野球をするのが好きなら、何があっても進み続けろ」と言う自分がいた。クレージーなことが起こる野球だからこそ、自分がここにいて、楽しんでいられるとし、そのことにとても感謝していると述べた。

初めてパイレーツのロッカールームに現れたマッジ選手の様子も、球団によって投稿された。デレク・シェルトン監督は、大きなハグと笑顔で歓迎。「信じられないし言葉もでない」と控えめな新戦力に、「夢を絶対あきらめるなよ」と激励した。ロッカールームに入ったマッジ選手は、背番号39が付けられた自身のユニフォームに袖を通し、「すごいよ、ここにいるだけで幸せだ。夢のようだよ」と嬉しそうだった。

喜びを噛み締めながら、ユニフォームを着る姿が印象的なマッジ選手

ビデオには、たくさんの祝福や激励のコメントが付いている。マッジ選手の試合出場は今のところないが、出場すれば最もデビューの遅いメジャーリーガーの1人に名を連ねることになる。多くの野球ファンが、出番を心待ちにしている。

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【画像】自分を信じて苦節13年…33歳で一軍登録をつかんだメジャーリーガーに、賞賛の声

マッジ選手の昇格を伝えるMLBのツイート

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不屈の精神でチャンスをつかんだ!監督、チームメイトも祝福 

https://twitter.com/pirates/status/1650147479487148032?s=61&t=tmFyvArnf1rljItuVYg0oQ

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信じれば夢はかなう!遅咲きメジャーリーガーのデビューに期待