「7ヶ月で62キロ痩せた！」世紀のダイエットを達成した男が語る“3つの成功法則”とは？

スクリーンショット 2023-04-22 12.06.55.png — 減量前のブライアン・オキーフさん。the.okeeffe-TikTok

＜極限まで自分を追い込んで成功した男性は、同時に、甘い物を絶たない自由が大切だと語る＞

ダイエットを成功に導く秘訣とは何だろうか？　鋼の意志と同時に、ちょっとばかりの喜びを自分に許す柔軟性も大切なようだ。7ヶ月で62キロの減量に成功したという男性が、海外メディアにその秘訣を明かした。

世紀の減量に成功したのは、イギリスに住む34歳男性のブライアン・オキーフさんだ。徹底的な減量に取り組み、153キロあった体重を91キロにまで削ぎ落とした。その後も体重を落とし続けたようで、現在のオキーフさんはむしろかなりの痩せ型に見える。

本人は減量期間中、誰にも会わないというストイックな暮らしを続けていた。7ヶ月ぶりに再会した家族や友人たちは、驚きにほとんど言葉が出なかったようだ。オキーフさん自身が公開しているTikTok動画では、すっかり様変わりした様子を目にした人々の反応が収められている。笑顔を浮かべながら「なんてこと……」と口が開きっぱなしになったり、目を見開いたままその場で固まってしまったりする人々が続出した。

---fadeinPager---

厳しい環境に身を置く

スクリーンショット 2023-04-22 11.51.05.png — オキーフさんは意を決してマヨルカ島へ向かった。the.okeeffe-TikTok

以前のオキーフさんは丸々と太った、かなり愛らしい体型だった。動画ではビーチに寝そべる恰幅の良い男性が映し出され、「そう、これが僕」と本人のナレーションが重なる。ナレーションは続ける。「人生を変えようと決意したんだ」

何度も減量を試しては失敗し続けてきたというオキーフさんは、生半可な取り組みではダメだと実感していた。そこで、荷物をまとめるとイギリスに別れを告げ、スペインのマヨルカ島へ向かう飛行機に飛び乗った。2021年のことだった。

家族や友人たちと一切連絡を絶ち、知人の一切いないマヨルカ島の小さな漁村で、1日必ず5時間を自転車を漕いだりジムでリフティングをこなしたりしながら過ごした。「体重計に注意を向けることよりも、精神的に強くなることに心血を注いだ」とオキーフさんは語る。

こうして63キロを落とし、すっかりスリムな体型となってからイギリスに戻ると、家族や友人たちは温かいハグで迎えた。動画には、驚き、笑顔を浮かべ、戸惑いながらしばし固まり、そして歩み寄ってハグで祝福する人々の姿が収められている。

---fadeinPager---

男が語る3つの成功法則とは

スクリーンショット 2023-04-22 12.16.41.png — 運動するオキーフさん。the.okeeffe-TikTok

この挑戦は英サン紙アイルランド版に取り上げられ、わずか7ヶ月間で「信じられないほどの肉体改造」を遂げた事例として報じられている。

すっかり話題となったオキーフさんは今年3月、米インサイダーに対し、ダイエットを成功に導いた3つの秘訣を語った。

1点目は「これまでの試みを分析する」ことだったという。なぜ失敗を繰り返したのかを反省することで、誘惑を受けにくい状況を用意した。これまでの失敗要因として、家族や友人との外食や出前アプリが誘惑の原因になっていると感じたことから、島への移住を選び、出前アプリも削除した。

移住とはかなり極端な選択だが、実際のところ、僻地での生活は挫折しそうな瞬間を救ってくれたようだ。インサイダーは次のような逸話を取り上げている。「体重が25キロほど減った時点で、どうしてもマクドナルドを食べたくなったことがあった。だが、一番近い店でも1時間かかると知り、行く価値がないと理解した」

オキーフさんによると秘訣の2点目は、「不快感を受け入れる」ことだったという。精神を鍛えることで運動の辛さが苦ではなくなり、「次第に、不快であることが心地よく感じられるようになった」。運動から逃げいと思ったり、もっと食べたいという欲求に流されることが少なくなったようだ。

---fadeinPager---

最後のルールは「好きなものは食べて良い」

厳しいルールを自分に課したオキーフさんだが、成功の秘訣の3点目は意外にも、「好きなものを食べる」とのルールだったという。ダイエット中に高カロリーの食品をすべて避けていると、長期間続けることは断然難しくなる。

オキーフさんはインサイダーに対し、「必要なときにはチョコレートバーをかじり、それに罪悪感を抱くことのないだけの自由が大切です」と語る。「良い食品や悪い食品というものはないのです。食品ごとに、適切な量と不適切な量があるだけです」

また、食べることが大好きなオキーフさんは、高カロリーなハンバーガーとフライドポテトを「カロリーハック」し、チキンなど低カロリーの食材やエアフライヤーで調理したポテトなどに置き換えて食べていた。こうした工夫を楽しんだことから、「取り組みの期間中、ダイエットをしていると感じたことは一度もありませんでした」とオキーフさんは振り返っている。

長時間の運動で自分を律しながらも、楽しみを奪わない逃げ場を用意したことで、長期間のチャレンジを成功させたようだ。