現地時間3月27日から4月2日まで開催される「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2023」。発表された注目の新作モデルを紹介する。
新開発の「サントス デュモン」スケルトン仕様はマイクロローターがシンボリック

カルティエは周知のように数々の傑作ロングセラーモデルを擁しており、基本的なスタイルを決して崩すことなく、時代の変化に対応したアップデートを行ってきた。2023年の新作も、メンズでは20世紀初頭に誕生した歴史的なモデル「サントス」と「タンク」をブラッシュアップ。中でもアイコニックな新作が「サントス デュモン」のスケルトン仕様だ。特別開発の自動巻きムーブメントを搭載しており、ダイヤル左下に配置されたマイクロローターがとりわけ異彩を放つ。
このマイクロローターの上にセットされたモチーフは、「空飛ぶ冒険貴族」と呼ばれたアルベルト・サントス・デュモン(1873〜1932年)が考案した初期の航空機をイメージ。これが地球上を飛行しているように見える。彼の偉業に捧げられたオマージュだが、ムーブメントは幾何学的な合理性に裏付けられた美的なデザインと高度な構造を両立させており、完成までに約2年に及ぶ開発期間を費やしたという。
このスケルトンウォッチのケースはピンクゴールドとステンレススティールの2種類あるが、ベゼルとケースにネイビーラッカーを施した世界限定150本のモデルもラインナップ(写真)。スケルトンの細いブリッジもネイビーラッカーで塗装しており、カルティエのアーティスティックなセンスが横溢した傑作といえるのではないだろうか。
そのほか「サントス デュモン」では5タイプの新作を追加。3種類の貴石をカッティングしたローマ数字を植え込んだ3モデルのほか、グレーとディープマリンブルー、2色のダイヤルカラーのモデルも揃っている。
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「サントス ドゥ カルティエ」は、堅牢なリューズガードが象徴するように10気圧防水のスポーツモデルだが、昨年に発表されたネイビーブルーのダイヤルに続いて、ディープグリーンの新作が登場した(写真)。放射状に光を反射するサンレイ加工がメタリックな輝きを増幅。立体感と奥ゆきを感じさせる。
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1917年に誕生した「タンク」は、縦横の直線で構成された明晰で合理的なフォルムを持つことから、多彩なバリエーションを生み出してきた。今年は愛好家向けの限定コレクションである「カルティエ プリヴェ」から「タンク ノルマル」が新登場。正方形に近いオリジナルモデルのプロポーションが再現されたほか、スケルトン仕様もラインナップされている。
さらに、思い切った縦長ケースの「タンク アメリカン」から、天地方向に湾曲したフォルムの力強さを進化させた新作が登場した(写真)。ムーブメントも、このケースに対応した新開発の薄型「キャリバー1899 MC」を搭載している。
問い合わせ先/カルティエ カスタマー サービスセンター TEL:0120-301-757
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