"ニセモノの桑田"がX線検査装置で排除。Matt&桑田真澄の親子共演CMが話題に

  • 文:泊貴洋
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「Ishida」公式YouTubeより

工場のベルトコンベアに乗って、タレントのMattが大勢流れてくる。そこにMatt風メイク&衣装で紛れているのは、読売ジャイアンツのファーム総監督で実の父親の桑田真澄。X線検査装置にニセモノであることを見抜かれた桑田は弾き出され、「アウトかいな」とボヤく…。イシダのCM「Mattの中にひとりだけKUWATA」篇だ。

イシダは1893年、京都にて創業。食品向け計量機器を始め、包装機、X線検査装置、電子棚札など幅広い機器を製造して成長した。コーポレート・スローガンは「はかりしれない技術を、世界へ」。今回は、それをコピーに据えた企業CMとなる。

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実はヒットシリーズの最新作

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「Ishida」公式YouTubeより

クリエイティブディレクターを務めたのは、和田アキ子出演の「リーブ21」や村田製作所などのCMを手掛けてきた電通の奥田英輝氏。企画とコピーを手掛けたのは、「リーブ21」やハウス食品グループ本社の「もっとカレーだからできること」プロジェクトを担当してきた電通のプランナー・東田崇氏だ。監督は、下地隆司氏。資生堂CMで知られる杉山登志氏、後に『告白』などの映画監督として活躍する中島哲也氏ら、きら星のごとき才能を輩出した「日本天然色映画」出身のベテランだ。

3人は、10年前にもイシダのCMを手掛けてヒットさせた黄金トリオ。当時放ったのは、大勢のおすぎの中に紛れたピーコが検出されるCMや、大勢のロッカー・内田裕也の中にサラリーマンにふんした内田が発見されるCM。今回の「Mattの中にひとりだけKUWATA」篇は、この流れを汲む作品と言える。もう1つ、3人の作品で秀逸だったのが、14年の国生さゆりと稲川淳二を起用したCM。スーパーの棚に並べられた国生、稲川が、来店客に素通りされて店員に値段を下げられる電子棚札のCMが話題を呼び、ACC賞のファイナリストに選出された。

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マクドナルドやauを抑えて好感度1位

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「Ishida」公式YouTubeより

オンエアは22年12月28日から年末年始を中心に行われ、CM総合研究所が発表している1月度新作トップ10では総合1位となる快挙に。ユーモラスなストーリーや親子共演に加え、10本に1本の割合で1カットだけ違う「異物的CM」をオンエアした仕掛けも話題の種になった。またYouTubeのメイキング映像や縦型ショート動画では、Mattが自ら桑田にメイクを施す様子などを公開。見る者をほのぼのとした気持ちにさせた。 

SNSの反響を見ると、「イシダのCM見て吹き出した」「めっちゃワロタ」など、ユーモアを称える声が多い。「イシダのCMはふざけてこそイシダだと思う」というコメントもあり、過去作を記憶に留めている「イシダCMファン」がいることを感じさせる。

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イシダCM「Mattの中にひとりだけKUWATA」篇(30秒)

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イシダCM「Mattの中にひとりだけKUWATA」篇 スペシャルCM(30秒)

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縦型動画「Mattが桑田にメイク Mattの中にひとりだけKUWATA」篇(17秒)

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メイキング映像(6分52秒)